令和の米騒動に見る我が家の主食費 パン食の方が安い?
連日ニュースでにぎわっているコメの価格問題。
昨年なら5kg2000円程度で買えていたものが2倍以上になって、これじゃ高くてコメが買えないからパン食にする、という街の声も聞こえているそうな。
でも何か違和感があって、我が家の主食費で考えてみた。
我が家は大人3人が朝昼晩のうち2食は米飯を食べているが、コメの消費量は1ヶ月おおよそ10kgになる。
3人x2食x30日として180食だ。
コメは30数年来の付き合いのある米屋さんから、いわゆるブレンド米を届けてもらっているが、昨今のコメ価格から10kg8000円と仮定してみよう。
8000/180=44.444…円。
大人ひとり1食分約44.5円となった。
ではこれを食パンに置き換えたらどうなるか。
我が家では食パンを昼食にすることが多いが、1斤6枚切りを買っている。
近所のスーパーで売っている食パンにもピンからキリまであるが、平均的なところで1斤150円としてみる。
ひとり2枚を1食分として1日2食とすると1日分で2斤これに30日かけると、300円x30日で9000円。
9000/180=50円。
やはり思っていた通り昨今の米価を考慮しても米飯の方が安い。
因みにひとり1枚半とすれば、50x0.75=37.5円になるが、パンの方が腹持ちが悪いのでやはり1食2枚は食べたいところ。
先日農水大臣が「流通業者が儲けているのではないか」とのニュアンスで記者会見していたことにつて、夕方のテレビニュースで米屋さんが反論していた。
この米屋さんは60kgの玄米を40,000円台で仕入れ、精米すると52kgになるとの事。
玄米を通常の白米に精米すると約90%に減るというから妥当な数字だろう。
で、これを5kgの袋詰めにするから、資材費や手間を考えれば5kg4000円以上で売らないと利益が出ない、というのも妥当なところだろう。
問題は、2ヶ月ほど前のニュースで知ったコメ生産農家の、コメ売渡し価格の事。
その農家は銘柄米の玄米を60kg14,000円台で集荷業者に売り渡しているとの事で、それ以下では利益があまり見込めないとぼやいていた。
では、集荷業者に14,000円台で売り渡したコメが、末端の米屋さんに40,000円台で卸されるのは妥当な流通価格なのだろうか。
流通業者にも保管や精米、配送などの経費が掛かるのは分かる。
しかし、農家が半年の手間と費用をかけて生産したものが、流通段階で3倍ほどになるというのは、果たして妥当なのだろうかと、なぜかモヤモヤが晴れない。
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こんばんは。
「令和の米騒動」には参りますよね。
ウチは奥さんと2人ですが、私がお米大好き人間で、夕飯に300g食べるんです…。
我が家は「朝はパン、昼は麺類、夜はご飯で、たまに余ったご飯を昼に食べる」です。
私の大食いの為、1カ月で10kgの消費なのです。
今までは生協で5kgで約2900円でしたが、今では抽選となり約4000円…。
抽選に当たったことないです。
備蓄米も販売のタイミングに買いに行けないので、仕方なく5kgで4400円とかたっかいお米を買ってます。
30年程前の「平成の米騒動」の時がちょうど結婚したてで、その時も苦労しました。
当時はたまたま奥さんの親戚が「お酒とお米」の販売店をやっていて、若奥さんの実家が米農家さんだったので、随分と助けられました。
米農家さんの苦労の分はしっかり価格に上乗せして欲しいですが、こんな時に仲介業者の流通止めと価格吊り上げってイライラしますよね。
ってか、政府の備蓄米の「令和2年産古古古古米」がまだるのに関わらず、「輸入米の検討」って、どんだけ税金の無駄遣いをしようとしているんだか?
それなら、一旦一気に備蓄の「古古古古米」を大放出して欲しいですよね。
なんだったら「一人2万円の補助金支給」では無く「一人20kgの古米配布」の方が余程嬉しいですね。
政治家ってやっぱり馬⚪︎だわ!
\(//∇//)\
と、言いたい放題の私でした…。
(≧∇≦)
投稿: layout3 | 2025年6月14日 (土) 20時45分
こんばんは~
湿度が高くて寝付かれず、ごそごそと起きてきました(笑)。
我が家も米飯好きなんですが、夫婦ともに年齢と共に食が落ちて来まして、今は2合で1日分といったところです。
味覚が鋭いわけじゃないのでブレンド米で十分なんですが、それでも昨今の値段はちょっと辛いですね。
米農家さんがちゃんと利益が出せていればまだしも、中間業者がピンハネしてるイメージがあって、どうもスッキリしません。
今日のニュース特集でもコメ流通に詳しいという人物が
「卸業者のところで価格調整のストックをしているわけではなく、絶対量が少ないから市場に十分出回らない」
なんて言ってましたが、入札の備蓄米が4ヶ月経ってもまだ小売業者に50%もいきわたっていない現実を、どう説明するんでしょうね。
一旦減ってしまった備蓄米を輸入米で一時的に補充するのは構わないと思うのですが、国内米は減反ではなく作付面積を拡大し、余剰米は輸出に振り向ける農政は必要だと思っています。
食料自給率はしっかり上げておかないと、世界的な万一の事態が起きた時、兵糧攻めみたいなことになってしまいますものね。
投稿: 悠々遊 | 2025年6月15日 (日) 00時08分
近所の安売店(激安ではない)では一昨年まで5kg1500円未満でした。それがあっという間に5000円近く。いくらなんでも異常です。実家がかつて稲作もやっていたので、労力の割に儲からないのはよく分かってますが、相場が上がっても零細農家には全く還元されません。(超大規模農家なら話は別ですが。)自分で作って売らないで食べたほうが出費が少ないんですよ(笑)
主食をパンとか麺類に換えても、もともと豊富な米ありきの市場でも生き残れる価格設定だから割高です。例えば田んぼが全て小麦畑になってパン食が食卓の8割を占めるような平行世界の日本なら、小麦食は今の半値だろうし、米が高級食材でしょう。
今の価格が続くなら若い世代の米離れは避けられなくて、高齢世代のように「高くても買う」「何が何でも米」にはならないでしょうね。
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2025年6月16日 (月) 14時55分
みゃおさん、こんにちは
近くの生協や薬のチェーン店にもようやく5kg4000円を切るブレンド米が出回るようになってきましたが、2000円程度と言われている放出備蓄米は全然入ってくる気配がありません。
販売網の充実した大都市優先なんでしょうね。
工場で作る製品と違って、天候に左右されるコメなどの農産物や水産物は、価格の変動が大きいのは仕方ありませんが、そういったリスクが少ない流通・中間業者が不当に利潤を追求するというのは、いくら自由経済とはいえちょっと「あくどい」という気がしてなりません。
時代劇で、農民が汗水たらして作ったコメを年貢として取られ、自分たちは稗や粟を主食としているのに、江戸の札差たちは武家から預かったそのコメで大儲けし富豪暮しをしている・・・そんなイメージと昨今の米騒動が重なってしまいました(苦笑)。
投稿: 悠々遊 | 2025年6月16日 (月) 15時32分