木星は速い
15日に撮った木星画像の続き。
2倍バローを使った拡大撮影です。
イオ本体と、その影が木星に落ちているのが分かりやすくなりました。
約4分後、イオの影が木星の縁に到達したようです。
上掲の2枚の画像をGif動画にしてみました。
今度は19分の差で撮った2枚でイオの動きを比較明画像にしてみました。
木星本体の模様は既にぼやけてしまっています。
この画像からも木星の撮影は速さが勝負と分かります。
地球の自転周期は約23.56時間、木星の自転周期は約9.56時間。
月の公転周期は約27.3日、イオの公転周期は約1.8日。
木星の自転もイオの公転も速いですね。
ちなみに地球―月間の平均距離は約38.44万キロですが、木星-イオ間の平均距離は42.17万キロでした。
(以上、Wikipediaに拠る)
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再びこんにちは!
コレは綺麗に撮れていますね!
この時期でここまで撮れたら十分ですね!
素晴らしいぃ〜!
私は早々に諦めてしまいましたが、まだまだチャンスがあるんですね。
投稿: layout3 | 2025年1月18日 (土) 12時33分
速いですよね、木星。私も最大でもワンシーン1.5分程度×15枚など分けて撮影しています。
差し支えなければスタックやウェーブレットは何をお使いか教えていただけませんか?Registaxですか?
これくらいの画質で撮影できるなら、等倍スタックではなく倍率を上げてスタックするともっと細かいところまで出せますよ。ぜひやってみてください。(私は4倍バロー撮影で、更にAutoStakkert!でのスタック時に1.5倍から3倍に上げてスタックしています。)
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2025年1月18日 (土) 14時14分
layout3さん、再びこんにちは
お褒めいただきありがとうございます。
天頂に近い位置での撮影だったせいか、思っていた以上に良像が得られました。
大気の層が薄い分、風の影響が少なく透明度も高くなるんでしょうかね。
投稿: 悠々遊 | 2025年1月18日 (土) 16時07分
みゃおさん、こんにちは
以前10,000枚撮ってスタックしたことがありますが、なんだか模様がぼけたように感じ、それ以来多くても5,000枚までにしています。
今回は3,000枚にしましたが、ウェーブレットのかけ具合でノイズが目立たなかったので、この値が丁度良いのかもしれません。
スタックはAS!2でやり、ウェーブレットはRegisatx6を使っています。
いつも初期設定のままで使っているのですが、倍率を上げてスタックなんて出来るんですか?
知らなかった!
安価なバローレンズを使ってるので2倍以上で撮るとピンボケしてしまうんですよ。
投稿: 悠々遊 | 2025年1月18日 (土) 16時38分
こんにちは、
木星の表面に、イオの影がこんなにもクッキリと映るんですね凄い!
それと、僅か19分の差でも、こんなに自転している様子がわかるんですね、木星の自転の速さがよくわかります。
比較明合成枚数を増やせばもっと面白い事にもなりそうですね。
投稿: ヒガラ | 2025年1月18日 (土) 23時52分
昨夜の晴れ間にウチのMak127でサンプル撮ってみました。シーイングは3/10と悪い空でした。jpegのほうは「諸々の処理を通常の等倍スタックしたもの」と「3倍スタックして仕上げてから1/3縮小して等倍スタックと同じサイズにしたもの」の比較です。gifのほうはスタック+ウェーブレット(色調整は未処理)した15枚の画像をアニメ化したもの。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2025/01/19/6ee5e3.jpg
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2025/01/19/6ee5e5.gif
倍率を上げてスタックすることをDrizzleなどと言っているようです。AS!2以降ではコントロール画面の右下に1.5倍と3.0倍が選べるようになってますね。AS!2は一部バグがあるそうなので、AS!3またはAS!4beta版をお勧めします。Drizzleして仕上げてから縮小すると階調が豊かになって、ノイズ感がかなり減ることが分かりますね。ただし時間とメモリーがかかります。ある程度シーイングが良いと効果抜群ですが、悪い空では顕著な効果が出ないこともあります。この程度ならやらない、と言う選択肢もあるでしょう。
Makは2倍バロー付けました。1コマあたり約1分25秒。スタック・ウェーブレットした15シーンはDerotation=自転をキャンセルしながら再度スタックしています。
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2025年1月19日 (日) 08時33分
参考出展:Mak撮影の50分ほど後にミューロンでも撮ってみました。こちらは9000fr×18シーン、1.5倍drizzleスタック&ウェーブレット、Derotationのあと、Makと同サイズにしたものです。口径の能力が分かりますね。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2025/01/19/6ee5ee.jpg
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2025年1月19日 (日) 09時17分
ヒガラさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
撮ったままだとピントの甘いぼけた印象なんですが、ウェーブレット処理するとアラ不思議、魔法の粉をかけたみたいに鮮明な画像になるんですよ。
各画像の鮮明なところだけを選び出す処理らしですが、この処理を考えた人がすごいですね。
木星を3分とか5分おきに連続撮影して動画にすると面白いものが出来そうですね。
投稿: 悠々遊 | 2025年1月19日 (日) 11時38分
みゃおさん、こんにちは
みゃおさんのコメントを見てAS!2でそれらしいものを探し、早速「Drizzle」で3.0xを試してみたんですが、確かに画像は大きくなっても、ぼやけた感は以前3倍バローで撮った時のような印象でした。
で、Drizzleってどう意味だろうと翻訳サイトで調べたら「霧雨」だって(笑)。
Drizzleで拡大スタックしたのち、等倍に縮小してウェーブレットするのですね?
もう一度試してみます。
上手くいかなかったらAS!3かAS!4をダウンロードして試します。
投稿: 悠々遊 | 2025年1月19日 (日) 11時59分
みゃおさん
口径の違いによる分解能の差だけではないと思いますが、ミューロンの画像はすざましいというか凄いですね!
投稿: 悠々遊 | 2025年1月19日 (日) 12時02分
言葉足らずですみません。縮小は必須ではありません。今回は比較するために使った次第です。普段は大きいまま完成品とします。
1.撮影
2.スタック時にdrizzle設定
3.そのままウェーブレット
4.必要ならderotation
5.色調など調整して完成。(→必要ならリサイズ。)
です。3以降、大きくなったサイズを維持し続けるのが大事なんです。スタックサイズが変わるとウェーブレットの設定値も変えなくてはならないので(ここが良像を作るからくりです)良い設定値が見つかったらdrizzleサイズごとに設定値を保存しておくと良いでしょう。
ボケもそのままdrizzle拡大されますから、悪シーイングなどで元画像が悪いと何だか分からない像になります。そういうときは何をやっても無駄なので諦めが肝心です(笑)
投稿: | 2025年1月19日 (日) 13時10分
コメント欄長くしてしまいすみません。ついでに豆知識書いておきます。
★一回あたりのフレーム数:
まず露出を決めて(木星なら10msec以内、土星なら30msec以内が目安・もっと短くても良い)、それに合わせて感度や拡大率を決める。キャプチャソフトでfps(毎秒何フレームで撮ってるか)が表示されるなら、その100倍を一回の撮影フレーム数とすればよい。(例:80fpsで100秒撮ると8000フレーム撮れる。木星や土星の自転がブレない程度に収まる。)PC書き込みの遅さやカメラの能力等で120秒を越えるようなら、概ね90-100秒に収まるまで減らす。
★「3倍バローでdrizzle無しスタック」と「バロー無し3倍drizzleスタック」はどっちが勝つ?:
結果のサイズは同じでも、これは圧倒的に前者のほうが高品質になる。ソフトウェアでピクセルを補間しても、撮影時に得られる本物の画質を越えることはできない。だからフレーム数を削ってでもできるだけ大きく撮るべき。
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2025年1月19日 (日) 14時13分
みゃおさん
分かりやすい解説ありがとうございます。
拡大したままでOKだったんですね。
だとしたらやはり結果としてはダメでした。
1/15のイオの影が写った拡大撮影の画像は(というか、2倍バローで撮った画像は)、ウェーブレットの設定値をすでに目いっぱいに上げているので、これ以上改善しようがないという事になります。
投稿: 悠々遊 | 2025年1月19日 (日) 15時40分