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2024年3月 1日 (金)

空から来るもの

20歳代半ばまでのころだったか記憶が定かではありませんが、たぶん天文雑誌で見た記事の断片が今も心の片隅に引っかかるように残っています。

流れ星がもたらすものとしては隕石が注目されますが、隕石と呼べないほど微細な宇宙由来の塵が、実は毎日のように地上に降り注いでいるのだとか。

記事文中ではその宇宙由来の塵を確認するため、スライドグラスに粘着性のクリームを塗って屋根に並べて1日置き、顕微鏡で確認すると見つかることがあると実践している人が紹介されていたように思います。

面白いことを考え行動する人がいるものだと、その時は思ったものの高所恐怖症の我が身では、それを真似てみようとは考えずそのままスルー。

しかし半世紀たっても覚えているという事は、それだけインパクトのある記事だったという事でしょう。

思い出したからにはやってみようと、一昨日の風のほぼ無い晴れた朝一番、スライドグラスにコニシの木工ボンドを1円玉ぐらいの広さに塗り広げ、ガレージの屋根に並べておきました。

そしてすっかり暗くなったころに回収してイザ! まず40倍にて広範に「それらしいもの」を探し、100倍、400倍で確認するも、そもそも隕石になり損なった微細なものがどんな姿をしているのか、記事の肝心のところを覚えていない!

で、こんなものを見つけたのですが、果たしてこれは微小隕石なのか? ただの土埃なのか?

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唯一の手掛かりが以前ミネラルショーで手に入れたアーモンドサイズの隕石標本。

それと見比べても微妙な印象で。

ブログアップに際し気になってネット検索したところ、Wikiに流星塵(りゅうせいじん)という項目がありました。

・・・というわけで、これはただの土埃だったようです。

記憶に頼らなくてもすぐに手掛かりが見つかる・・・いい時代です。

で、負け惜しみですが、こういうロマンチックな心は持ち続けていたいものですね(苦笑)。

 

それとは別に、これは春先の厄介者として知られるスギ花粉が、1円玉の広さの範囲に10数個も見つかりました。

まだ本格的に飛散が始まっていない状態でこれでは、今シーズンも花粉症の被害が広がるのでしょうね。

症状のある方は下の画像はスルーして対策を十分に!

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コメント

こんにちは。

今日のミクロワールドの記事は、興味津々ですねぇ〜。
微細な隕石、見てみたいですね!
でも埃との区別が難しいですよね。
ぜひ頑張ってゲットしてください!
スギ花粉…。
興味があっても見たくない…。
でも興味本位で見ちゃう…。
複雑な心境…。
…>_<…

layout3さん、こんにちは~
先ずは怖いもの見たさの心理分かりますよぉ(笑)。
流星塵についてはWikiからたどってみたところ、黒くてほぼ球形をしているそうです。
でも黒くて球形をしていてもそれが流星塵だとは限らず、むしろ人工物(工場のばい煙に含まれる金属質の微粒子など)の方が多いとか。
空からの贈り物をもらう確率は低そうです。

ついに流星塵に手を出しましたか(笑)。
私も高校から大学のころ少しハマりました。所属していた天文同好会にも流星に詳しい方々がいたので。(悠々遊さんが参考にしたwikiページ末、つくば隕石の資料リンクにも載ってる方々です。)

近くに煤煙を出す工場や焼却炉等がなく、露出土の多い土地でなければ、それなりに捉まえられると思います。流星群のピーク期間かつ放射点が空に見える時間帯(昼夜は問わない)で、天候に恵まれたらやってみてください。昼間の採取なら、活発な昼間流星群(放射点が太陽に近い群)なども狙い目です。

みゃおさん、こんにちは~
なるほど、流星群のピークのころだと捕獲の確率が上がりそうですね。
住環境から見るとすぐ近くに神社の森(山)があるのと、2km圏内に地域の衛生管理組合のごみ焼却場がありますが。

ブログには書きませんでしたが、同じ記事には4連装カメラで天の4方向を狙うシステムも紹介されていました。
カメラの前にはそれぞれプロペラが装備され、羽根の回転による遮蔽で写った流星の光が寸断され、速度がわかるという装置でした。
ひょっとして、みゃおさんもそんな観測をされていたのでしょうか。

はいはい、やってました(笑)パルスモーターが入手できなかったので回転シャッターは付けませんでしたが、8連装まで作ったことあります。当時はフィルムだったから、膨大な現像作業ととフィルムチェックに泣かされました…

多くの流星塵は不透明のきれいな真球で、一目でそれと分かります。根気が必要ですが、日々のルーチンワークとして慣れてしまえば、数十枚のプレパラート回収からチェックまで1時間もかからず終わります。無風の日はそう多くないでしょうから、無理のない範囲で続けてみてくださいね。今はたくさんの使い捨て衛星が大気圏に再突入する時代だから、衛星由来の金属塵も増えてるんじゃないかと思っています。案外これが大気汚染や温暖化の原因になったりして…。

みゃおさん、再びこんにちは~
やっぱり!
あのプロペラ、回転シャッターという名前でしたね、今思い出しました(笑)。
8連装だったら全天カバーできますね。
フィルムカメラ時代だったから、長時間シャッター開けっ放しで良かったけれど、今のようなタイマーリモコンは確かなかったはず。
長くのばしたレリーズシャッターを一斉に押したり解除したり、それはそれで大変な作業だったと思います。
それとフィルムのチェックも気が狂いそう(苦笑)。

小学生の時、理科の先生が放課後に「空中には目視出来ない物質が飛散しているので、其れを確認してみよう!」と、今回悠々遊様がされた様な手法で、顕微鏡にて花粉を確認した経験が在ります。なので、今回の記事を読ませて戴き、「懐かしい!!」と思ってしまいました。

流星塵というのが、毎日の様に地球に降り注いでいる。宇宙からの放射能というのは意識していたけれど、そういうのも在るんですね。

giants-55さん、こんにちは~
コメントありがとうございます。
小学生の時に体験されていたんですね。
実践的ないい先生だったんですね。

流れ星は大抵大気中で燃え尽きてしまうそうですが、もともと小さくて軽いため大気摩擦で燃えることなく、地上に軟着陸する流星塵はたくさんあるようです。
宇宙塵や花粉だけでなく、もうしばらくすると厄介な黄砂も飛んできますね(苦笑)。

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