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2023年5月29日 (月)

AZ-GTiの教訓、天頂は撮ったらあかん

徒歩3分のガレージでこと座を撮ったあと、天頂付近にあるうしかい座に移動。

AZ-GTiは自動導入・自動追尾のできる経緯台です。

・・・と、ここまで書いたらタイトルと合わせて、この先何が起きたかお察しの方も多いかと思いますが・・・。

恥ずかしながら私は帰って画像を見るまで全く気が付きませんでした。

うしかい座は大きいので26mmでも全体を入れるのが難しく、2分割撮影のつもりで、まず前回の試写と同じくアークトゥルスを中心付近に据えました。

次にモザイク合成の際の「のりしろ」を考慮して、うしかいさんの西側の肩にあたるセギヌスを中心に据えて撮影。

この後も北斗七星の二分割などを続け、雲が増えだしたのを潮に40分余りの撮影を終え撤収。

試写画像の時にも書きましたが、経緯台追尾で露光時間が長くなると、中心から離れるほどに円を描くように星が流れてしまいます。

まるで固定撮影での北極星を中心の周極星画像のように。

設置も含め眼視観望に便利な経緯台ですが、撮影には不向きといわれる理由です。

なので影響が目立たぬように、50mmまでの短焦点、30秒までの短時間露光と決めての撮影でした。

ここまでは想定内のつもりでした。

A_230523_2209

しかし、まさかたった2分でここまでズレるとは想定外!

B_230523_2213

天頂付近の星座を経緯台で撮ってはいけないと、肝に銘じるつもりでの処理とアップです(苦笑)。

ちなみに右端にかんむり座の一部、左端にはりょうけん座が見えています。

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コメント

経緯台の天頂は赤道儀の北極に相当するので「追尾苦手エリア」ですよね。でもこれはこれで面白い!

かなり前の事例ですが、APODなどに「12000年後に歳差によってベガが北極星になったらどんな日周が見えるか」という写真を、架台二つ組み合わせて撮影した例が投稿されました(↓下リンク)。BC5000年ごろは天の北極がうしかい座にあったので、AZ-GTi設置を少し工夫するだけで野心的な写真が撮れるかも知れませんよ。失敗ととらえるのではなく、前向きに考えましょう。

https://apod.nasa.gov/apod/ap150508.html

みゃおさん、こんばんは
朝からの雨で夕暮れも早いです(笑)。
この先もしばらくこんな日が続く予報で、近畿も梅雨入りしたようです。
ベガが北極星になったらどんな「ぐるぐる」が見えるか・・・面白い発想の写真ですね。
でも12000年後だと、地球から見える明るい星の多くはそれぞれの方向に移動しているでしょうから、こんな「ぐるぐる」にはなっていないでしょうね。
前向きに「天頂ぐるぐる」というアイデアで星座を撮るのも確かにアリかも(笑)。
分かって意図的にするならですが、今回は全く気が付かなくてショックでしたよ(苦笑)。

悠々遊さん、こんばんは。

なんと!
AZくんは天頂付近が苦手!
実は今まで我が家のAZくんはお月様と惑星撮影でしか使っていなかったので、気が付かなかったのですが、今回の月面X撮影時に、ちょうど南中前のお月様を追いかけている際に、やたらとお月様が移動していたんです。
バランスや設置を何度も直しても流れる。
当日の16時半過ぎは、お月様が南中直前で、かなり高い位置にお月様がありました。
コレが原因だったのかな?
まあAZくんは自動導入・追尾と言っても簡易経緯台ですから、無理な体制での追尾は無理があるのかもしれませんね。
私は赤道儀化しましたけど、結局バランスを考えると普段使いは経緯台として使っているんですよ。
200mm望遠レンズでの撮影をする為にオートガイドも出来るように改造しましたけど、今となっては宝の持ち腐れ状態です。
が、ベランダ撮影には欠かせない相葉です!

layout3さん、こんばんは
AZ君の赤道儀化には興味もあったんですが、「自己責任で」の文言に面倒くささが加わって、そのまま経緯台として使っています。
で、経緯台追尾の弱点は上でみゃおさんが指摘されているように、天頂付近が鬼門になるんですよ。
それをすっかり忘れていて画像を見てもしばらくは「?」状態でした(苦笑)。
天頂付近以外で短時間露光なら便利なので、今後もプチ遠征に持ち出して星座撮影に使うつもりでいます。

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