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2023年3月21日 (火)

NGC2403 きりん座の銀河

春の銀河祭りの先駆けともいえる銀河。

りょうけん・かみのけ・おとめ集団から遠いので、お仲間が見当たらない。

姿良しなんですが主砲では力不足。

Ngc2403_230227

追記。

先日新発売のステラナビゲータ12が届き早速インストールしたんですが、たまたまメシエ88(M88)をクリックしたところ光度14.3と表示されてびっくり。

これまで使ってきたステラナビゲータ10では光度9.5なので、5等級近くも暗いことになっていました。

私の撮影環境では10等級未満の天体は撮影対象から概ね外しているので、このままでは画面表示されず見逃す事が多くなりそう。

 

発売元のアストロアーツさんに問い合わせてみたところ、

「ステラナビゲータ11までは、M88全体の明るさを測定したデータを用いていました。」

「ステラナビゲータ12では、星雲・星団のデータは原則としてオンラインの天体データベースであるSIMBADのものを使用しております。
SIMBADでは、発表された論文にもとづく信頼度の高い数値が掲載されているため、一律でそのデータをステラナビゲータ12でも使用するという方針をとっています。」

「問題のM88ですが、SIMBADでは「セイファート銀河」、つまり活動銀河核を持つ銀河として分類されています。」

「そしてその明るさの典拠となっている論文を確認しますと、銀河全体ではなく、活動銀河核のみの明るさを測定したもののようです。
銀河の一部分のみを取りだしているため、全体の明るさに比べて大幅に暗く見積もられてしまっています。 」

「以上がステラナビゲータ12でM88が暗くなってしまった理由ですが、このままでは実用性を欠いてしまうというのは確かです。
ただちに変更するとはお約束できないのですが、データの斉一性や精度を保ちつつ、違和感のないデータを提供する方法はないか、検討いたしたく存じます。 」

とのご回答をいただきました。(「 」内は原文のまま)

他の星雲星団銀河でもおおむね暗い方にシフトしているようなので、観望・撮影時のシミュレーション表示には注意が必要ですね。

当面、10と12の併用をした方がよさそうです。

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コメント

大発見(?)でしたね。前に悠々遊さん用に作った地味天カタログのような新しい天体データベースもたくさん加わったみたいですが、こういった落とし穴もありますよね。

過去バージョンの値と一緒にSIMBADを表示させれば良かったんでしょう。あるいは参照データベースを切り替えできるようにして、整合性を謀るとか。まぁ、こうして少しずつ改善されるのがソフトウェアというもんですね。

こんにちは。

NGC2403の撮影チャレンジ、大成功ですね。
この銀河、暮れに長焦点で撮りましたけど、なんだかボヤッとした銀河で「技量不足」を痛感した相手でした。
小さくても存在感あって良いですね。
ステラナビ、買ったんですね。
私もそろそろ買い替えないとかな…。

みゃおさん、こんばんは
今回の発見はケレスさまのおかげです(笑)。
いずれは改善されるものと思いますが、当面は10と12の両方使い分けながらという事になりそうです。

layout3さん、こんばんは
NGC2403の撮影、大成功ですか?
ありがとうございます。
今回も夜目遠目小さく表示・・・です(苦笑)。
ステラナビは発売前に「11にバージョンアップすると12が無料でもらえる」と案内が来たので、同じ料金で2つ手に入ると欲につられて申し込んでました。
別に10でも特に不足はなかったんですけどねえ(笑)。

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