月齢12.6の月を撮る
昇ってくるあいだ中薄雲越しに見えている状態でしたが、裏庭から撮れる時刻には雲の無い空に。
最初に動画で2分割撮影し、その後に同じく2分割で各約15枚を連写。
1枚撮りし何もせず等倍で切り出したものと、15枚スタックしシャープネスをかけて等倍切り出ししたものを比較。
スタックやシャープネスによる画質向上の効果がほとんど見られない、というよりかえって悪化させているのかも。
次に15枚スタック画像をモザイク合成したものと、動画を1200枚x20%スタックしてモザイク合成したもので比較。
静止画画像6000x4000ピクセルに対し、動画はフルハイビジョンの1920x1080ピクセルで撮っているので、動画画像とおなじ大きさになるよう静止画像を縮小し、上記の場所が含まれるよう等倍でトリミング。
どちらも同じ程度のシャープネスをかけたが、動画からのスタック画像の方が良い感じなのは、ミラーショックが無いからなのか?
動画からのスタック完成画像がこれ。
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再びこんばんは。
撮影検証お疲れ様でした。
やっぱり動画スタックの方が断然綺麗ですよね。
私、MAKくんを買った時にミラーレスで連写で撮影した画像をみたら、OK画像とNG画像が混在していたのを思い出しました。
多分、AZくんの追尾に大波・小波があって滑らかに追尾していない為にミラーショックと言うよりも甘ピンのようなブレた画像になっているのかもしれませんね。
やっぱり拡大で撮影する時は動画モードで撮った方が良いを思います。
さてと、ベランダに行ってくるかな。
投稿: layout3 | 2023年2月 5日 (日) 19時39分
layout3さん、再びのコメント、ありがとうございます。
やっぱり動画ですね。
撮影枚数が多く、良像だけ篩にもかけられるし。
せいぜいA4までの印刷に耐えられればいいので、このスタイルで行きますか。
そろそろ根気が切れかけてきたので、この辺で・・・おやすみなさい。
投稿: 悠々遊 | 2023年2月 5日 (日) 22時15分
御苦労なさってますね。ちょっと長いですがヒントになりそうなことコメントしておきます。
一眼カメラ動画のフォーマットは何でしょうか?カメラに組み込まれたaviやmovなどは高圧縮率なので、言うなれば質の悪いjpeg画像みたいなものですから、FHDや4Kを何千枚スタックしても良くなりません。天体撮影には使えないです。CMOS用のソフトで非圧縮または低圧縮のフォーマットがお勧めですね。どうしても一眼カメラで撮るなら枚数稼ぐよりもやはり丁寧に静止画を撮ったほうが良いかと。
それから、大気揺らぎ越しに撮影したものをたくさんスタックしてぼやけるのは当然の理屈です。それを単純にアンシャープ系の画像処理しても精鋭化しません。スタックボケのような散乱像をシャープにするためには「画像復元」系の処理を使います。デコンボリューション(畳み込み)とも言います。ステライメージにもありますし、Registaxのウェーブレットもそうです。太陽や月面の白黒撮影で気軽に使えるのはImPPGというフリーソフト(winのみ)。カラーは使えませんが、ぜひ使ってみてください。
デコンボリューションはなかなかイメージしづらいと思いますが、アンシャープマスクのような境界を強める処理とは全く違う発想です。検索してみてください。下はシーイングが悪かった2月1日撮影の月面サンプル。左はスタック直後の画像でボケボケ。右はシャープ系フィルタを一切使わずデコンボリューション+レベル調整のみで仕上げた画像です。ボケ画像から元画像を推測演算する処理なのです。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2023/02/06/6680f1.jpg
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2023年2月 6日 (月) 13時26分
人工的なサンプルをもうひとつ。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2023/02/06/668117.jpg
Aは原画。
BはAを大きくぼかしたもの(処理対象)。
CはBを強めのアンシャープマスク(コンボリューション)したもの。
DはBを強めのデコンボリューションしたもの。
コンボリューションとデコンボリューションの違いが分かるでしょうか?
スタック画像はたいていBの状態です。
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2023年2月 6日 (月) 14時23分
みゃおさん、こんばんは
いつもアドバイスありがとうございます。
ブレたりボケたりしている元画像にいくらシャープネスをかけても、良像になるはずがない・・・頭でわかっていても、ついつい頼ってしまうんですよね(苦笑)。
Registaxのウェーブレットも試してみたんですが、6000x4000と画像サイズが大きいためか、JPEG画像でなら読み込めるんですがTIFF画像だと受け付けてくれません。
その辺がASI224MCとMAK127で撮る惑星画像とのちがいですね。
なので、MP4出しの動画をステライメージの動画取り込みで20%のコンポジット処理したのが、今回の完成画像です。
持ってるCMOSカメラのASI224MCでは何分割にもなるし、かといってセンサーの大きな機種はそれなりにお高くて、今はもう手が出せません。
みゃおさんの所のクリックで出てくる大画像の月のクオリティが目標なんですが、しばらくは今回のスタイルでやってみようと思っているところです。
投稿: 悠々遊 | 2023年2月 6日 (月) 18時10分