ゴミ箱行の画像で試してみました
先月のある晩の夜遊びで撮ったバラ星雲。
撮り始めてすぐに雲に隠されてしまったまま隣家の陰に去ってしまいました。
何とか使えそうなのは5枚のみ。
とりあえずステライメージで下ごしらえしたけれど。
わがスキルでは手の施しようもなく、これ以上先に進める気力が無く放置していました。
そして今日、ごみ箱に捨てる前にダメもとでいじってみることに。
作業をペイントショップ・プロに移して、元画像から星だけを抜き出し彩度を上げて保存。
今度は元画像を少し暗めに補正。
この画像から星だけの画像を減算。
トーンカーブで赤いのを引き出し。
これと星だけの画像を加算合成。
さらにトーンカーブ補正。
もう一度ステライメージに戻して、バックグラウンドスムースとノイズ低減をかけ、周辺減光補正をかけて完了。
これとは別に、いつもの手順で処理してみたのがこちら。
今回の手順の方が多少手間をかけた分、色を生かせているようにも思えるが気のせいかも。
画像処理って難しい・・・そして面倒(苦笑)。
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悠々遊さん、こんにちは。
試行錯誤の苦労の結果、見事にバラが咲きましたね。
イイ感じですよ。
自信を持って、これからジャンジャン行きましょう!
期待してますよぉ〜!
投稿: layout3 | 2022年3月20日 (日) 11時39分
layout3さん、こんにちは~
過分なお言葉ありがとうございます。
縮小画像だから粗があまり目立ってないだけで、自信が持てるような代物じゃないんですけどね(苦笑)。
投稿: 悠々遊 | 2022年3月20日 (日) 14時55分
星雲だけを抽出する「StarNet++」(無料)なども最近の流行りですね。簡単ですよ。
StarNet++抽出画像から悠々遊さんとほぼ同じ手順で10分ほどで仕上げたものを下においておきます。(途中で背景を均す作業も入れましたが、うまくフラット化しませんでした…)強調過程で星が肥大しないので、細かなこと言わなければこの程度をコンスタントに作ることが可能と思います。ぜひどうぞ。
星雲抽出
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2022/03/20/6278c5.jpg
仕上がり
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2022/03/20/6278b9.jpg
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2022年3月20日 (日) 18時21分
みゃおさん、こんにちは
StarNet++のことはTwitterで知ってはいたんですが、英語(というより外国語全部)にからっきしな私には、手も足も出ないとハナからスルーしていたんですが・・・。
みゃおさんが処理してくださった画像を見て唖然!
まるで自分の撮った画像から出来上がったものとは思えない。
とはいえ、もともとバラ星雲が目的ではなく、散開星団の方を撮る目的で撮ったものの総露光時間が足りなかったという画像ですから、アラは隠しようもありませんけど(苦笑)。
StarNet++恐るべしです。
そしてもちろん、みゃおさんのスキルも!
投稿: 悠々遊 | 2022年3月21日 (月) 10時57分
意図を理解せず勝手に画像処理してスミマセン…
星雲と星を分離して処理できるのは強力ですね。昔気質の私なんかは「分離なんて非科学的!」って思っちゃうほうですが、若手の柔軟な思考は学ぶところも大きいです。マニュアルを読まない派の私でもStarNetは使えますので、悠々遊さんなら大丈夫ですよ。webにもたくさんの方が使い方載せていますから。
星団のほうを目立たせたいなら、下のように星雲を大きく減色、星のみ強調して重ねても面白いですね。大型ドブで眼視で観たイメージに近いです。こういう処理は珍しいから、かえって注目されるかも?M8やM16なども星団が星雲に包まれてるからやってみたいですね。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2022/03/21/627ad0.jpg
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2022年3月21日 (月) 14時00分
みゃおさん
いえいえ、すごい刺激になりました、ありがとうございます。
あのあとStarNetを検索したところ、最近V2に更新されててGUIで使い勝手が良くなり処理速度なども向上していたんですね。
ということで、早速ダウンロードしちゃいました(笑)。
ただ、星だけを抜き去った星雲だけの画像にはすごく違和感があって好きになれないので、あくまで星をメインにする処理の一環として利用したいと思います。
投稿: 悠々遊 | 2022年3月21日 (月) 14時24分
はい、それでいいと思います。勧めておきながら私も好きではありません(笑)
緊急避難的な裏技として、フラットやダークの撮影ができなかったり、雲が横切ったり不規則な光害があるなどの場合、星抜き画像で簡易フラット(引き算用)を作れます。広がりのある星雲なども一緒に消えちゃいますが^_^;;
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2022年3月21日 (月) 16時04分
簡易フラットといえば、ステライメージ9にもセルフフラット補正の機能がありますね。
あれも緊急避難用としてはともかく、星雲や淡い銀河のある画像では使えないです。
投稿: 悠々遊 | 2022年3月21日 (月) 18時50分