散開星団シリーズ37 NGC1981
地味天を追っかけるつもりが無ければ、この構図で撮ることはないでしょうねえ。
普通の感覚から言えば「何を撮りたかった?」となるでしょう。
NGC1981 光度4.2 視直径25’
オリオン大星雲の北隣、通称ランニングマン星雲の、さらに北側に位置する明るく大きな散開星団です。
もしこの位置ではなくもっと寂しい星域にあったら、プレアデスやプレセペ並みに注目されていたかもしれない散開星団。
700x700ピクセルで切り出し
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悠々遊さん、こんにちは。
なんだかちょぉ〜勿体無い、いや贅沢な地味天画像ですね。
主役が地味天とは言え、私ならM42がど真ん中で撮っちゃいますよ。
この勇気?に称賛します。
素晴らしい「地味天画像」ですね。
ちなみに、そちらは雪の影響はどうですか?
コッチは朝降って、一旦雨になりましたが、これから大雪だそうです。
在宅ワークで助かりましたよ。
投稿: layout3 | 2022年2月10日 (木) 15時16分
こんにちは~
勿体ない・・・いや確かにそうですよね(笑)。
普通に考えれば失敗構図に見えるこれを、斬新とみるのは変人かも(苦笑)。
こちらずっと曇りのあと、フィギュアスケートで羽生君が4位決定の時にパラッと涙のような小雨が降っただけ。
そして撮影にはもう無理な今頃になって太陽が・・・私はこっちが涙雨もんです。
投稿: 悠々遊 | 2022年2月10日 (木) 16時08分
これ、きちんと調べてませんが、ランニングマン辺りまで含めてひとつの巨大な星団じゃないかなーって思ってました。個々の星の距離を調べれば分かるのでしょうが面倒で…(笑)。
こっちはずっと雨でした。夜に雪に変わるみたいです。
誰かの歌みたいな^_^;;(季節外れ…)
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2022年2月10日 (木) 16時59分
みゃおさん、こんにちは
コメントをありがとうございます。
ランニングマンの中にある明るい恒星も含めると、さらに立派な星団に見えてきますね。
一応めぼしいところを調べてみたんですが、NGC1981にランニングマンあたりの恒星まで含めているものはなかったです。
誠文堂新光社の「NGC・IC天体写真総カタログ」も、今回と同じ範囲をNGC1981としています。
で、明るい星いくつかをヒッパルコス星表で確認してみると・・・
NGC1981とされている恒星:HIP26233 年周視差2.68ミリ秒角 HIP26234 同2.89 HIP26257 同2.58
ランニングマン星雲に見える恒星:HIP26137 同5.62 HIP23237 同4.15 HIP26268 同8.80
どうやら倍近い距離差があるようです。
投稿: 悠々遊 | 2022年2月10日 (木) 17時52分
こんばんは
あの大星雲を脇役に従えて撮った散開星団実に見事な地味天の極致。
悠々遊さんの本領発揮、普段気が付かない対象を紹介していただきありがとうございます。
投稿: テナー | 2022年2月10日 (木) 20時30分
わぁ、調べてくださったのですか!?
ずぼらで面倒くさがりの私に代わって研究していただき、ありがとうございます。
ひとつひとつ取り出すのが面倒だったので、プログラムを作ってヒッパルコス星表から年周視差を描いてみました。下記に置いておきますね。悠々遊さんの画像を重ねてあります。大雑把に2未満を水色、2以上3未満を黄色、3以上を赤にしてあります。もっと細かい星表があると良かったんですが、手持ちはヒッパルコスが精一杯で…。後の課題にしておきましょう。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2022/02/11/62015e.jpg
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2022年2月11日 (金) 01時13分
追記です。
なんとかGaia3のデータで14等までのParallax描画にたどり着けました。下記に置いておきます。(Parallaxが50以下限定/少数以下3桁までに丸めてます。)やはりランニングマン辺りにも似た距離のものが混ざってますね。また星団内にも他人が混ざってるようです。これだけでは何とも言えませんが…。
https://kuusou.asablo.jp/blog/img/2022/02/11/6201b8.jpg
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2022年2月11日 (金) 09時06分
テナーさん、こんにちは
意図を汲んでいただきありがとうございます。
そうなんですよ映画ドラマを見ていても、主役より個性ある脇役の方に気持ちが傾いてしまう性質なもので。
それが星の世界にも影響してしまうんですかねえ(笑)。
投稿: 悠々遊 | 2022年2月11日 (金) 09時51分
みゃおさん、こんにちは
うわ~! ありがとうございます!
みゃおさんがズボラで面倒くさがり屋なんてとんでもない! それは私の専売特許ですよ(笑)。
私にはこんな資料を作るなんてとてもできませんよ、それこそ根気がないので(苦笑)。
散開星団はほぼ同時期に生まれた星たちのようですが、生まれるときの周囲のガスの密度の差によって、速く大きくなるものもあれば、ゆっくりと育つ小さなままのものもあるようで、その後の散逸の時期やスピードにも影響があるのかもしれませんね。
比較的暗い星まで含めれば、みゃおさんの予想されるように実際は、もっと広範囲に広がる大きな星団のような気がしてきました。
投稿: 悠々遊 | 2022年2月11日 (金) 10時03分