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2021年11月20日 (土)

2021/11/19のほぼ皆既月食の後始末

星好き写真好きの例にもれず、昨夜は「ほぼ皆既月食」を撮りに、バイクで約10分弱のプチ遠征をしてきました。

昨年に部分日食で惨敗した場所で、今度は真逆の方向を向いてリベンジです(笑)。

ここはバイパス道路に幅広の歩道があって、交通量は多いけど車や歩行者の邪魔にならず、電線もなく見通しのいいところ。

すぐ横を車のヘッドライトが通過していくので、星野撮影には明るすぎて適しませんが、月や惑星ならまず問題なし。

前置きはこれぐらいにして・・・。

現地入りは撮影開始の約30分前。

1台は固定撮影で刻々と変化する月食を連続撮影。

1台は自動追尾で月食とM45のツーショット撮影。

という2台体制です。

_3007

山の稜線から欠けた月が昇りきったところ。

この1分後から5分間隔で撮影開始。

__211119

2時間10分間の撮影の成果・・・と誇りたいところですが、初歩的なミスをいくつか犯していました。

データを見てお気づきのように、18:03のほぼ皆既状態を撮り逃しています・・・開始時刻のミス。

ピントが若干前ピンというミス。

画角が若干傾いていた(左に約0.5度)ため、修正のため画角を少しトリミングする羽目になったというミス。

それにしても夕暮れから刻々と変わる周囲の明るさ、月面の明るさに対し、露出速度を適正に変えていくのは本当に難しいと感じました。

もう一つのカメラの方は、ほぼ皆既状態を待ってワンチャンスに掛ける!

M45_211119_1803

撮って出し画像では月食もM45も中途半端。

ああでもない、こうでもないと処理を繰り返し、結局月とそれ以外で分けてトーンカーブをいじるということで決着。

これでもまだM45は物足りないけど、8秒露光では贅沢言えんか。

天体撮影は画像処理の奥が深いし、欲も深くなるということを再認識(苦笑)。

_1270

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コメント

いやもうこれ凄いですよ。天気に恵まれ、一連の撮影も滞りなく。芸術品と思います。すばるとのコラボ、私も撮りたかったけれど雲だらけでした。これは一枚ものですか?多段階露光で複数枚撮っておくと後処理のバリエーションが増えていいですよ。(下URLは2018年2月月食時のプレセペ星団の例。)

http://kuusou.asablo.jp/blog/2018/02/01/8780205

悠々遊さん、こんにちは!

待っていました!
そうそう、このインターバル撮影とM45とのコラボを撮りたかったんですよ!
曇ってしまい撮れなかったから、悠々遊さんの画像を指を咥えて見ています…。
(苦笑)
インターバル撮影、スタート時間を失敗しちゃったんですね。
でも「言わなければ分からない」ですよ。
記事に書いていなければ、全く気がつきませんでした…。
M45とのコラボは光度差があるから、やっぱり多段回露光で合体しないと綺麗には表現出来ないですよね。
エセ画像になりますけど…。
「観たまんま」としては、コレで大正解だと思います。
2作品共素晴らしい作品ですよ。
コレ、もしかして雑誌投稿かな!?

悠々遊さんこんにちは。
月食撮影遠征お疲れ様です、素晴らしい連続画像うまいですねー、あたしゃー途中釣り人と会話歯抜け状態もう出せたもんじゃーござんせん。月撮るのってムズイですね改めて感じました、画像処理してますが半分諦め、状態夜景写真に切り替えます。(笑)

みゃおさん、こんにちは
コメントをありがとうございます。
お褒めいただきありがとうございます。
というか、いろいろと初歩ミスをしているので、かえって恥ずかしいです(苦笑)。
ツーショット写真はJpeg1枚画像を処理したものです。
これの前に6秒、1分ほど後に10秒露光も撮ってるので、大差はないと思いますが一度多段階コンポジット試してみます。
いつもアドバイスありがとうございます。

layout3さん、こんにちは
コメントをありがとうございます。
今回の撮影プランについて、拡大画像は皆さん撮られるだろうからあえて外し、地上風景で個性が出るインターバル撮影のみ計画してたんですが、ツーショットの方はlayout3さんのメールを見て、急遽組み入れました。
おかげで1台のみで撮影中ぼんやり待つだけでなく、ツーショット状態をモニター越しに楽しむことができました。
アイデアありがとうございました。
雑誌投稿? おだてられてその気になって木に登りそうになったじゃないですか。
高所恐怖症なのに・・・あぶないあぶない。

夕焼け熊五郎さん、こんにちは
いつもコメントをありがとうございます。
お月さんが昇ってくる前に薄雲が消え、おかげさまで念願の連続撮影を撮ることができました。
といっても、タイマーリモコンのボタンを1回押すだけで、あとは勝手に5分ごとにシャッターが切れるだけなんですけどね。
通りすがりの人に声をかけられ、話に興じることもできました。
ただ、明るさに応じてシャッター速度を変えることだけは、難しくて勘頼りの状態で。

どんな強者もミスしますが、それを気にさせない総合力があるから「強い」んですよ。私はその強さを悠々遊さんの写真から感じました。

やはり別露出も撮ってらしたのですね。被写体によりますが、露光差は5倍から10倍程度あると効果的。お調べになったかもしれませんが1年後の皆既月食も11月で、35mmから50mmレンズで月・すばる・ヒアデス・天王星が全部入ります。今日晴れていれば今夜の月も(月食じゃないけれど)すばるやヒアデスと並んでますから、良い練習になりますよ。

17日の獅子座流星群は残念乍ら目測出来ませんでしたが、昨日の部分月食はばっちり目測出来ました。日本で見られるのは140年振りとかで楽しみにしていたのですが、想像していた以上にくっきりと見られ、大感動。

又、野外で立ち止まり、夜空を見上げていた人の多さも、個人的にはウルウル。夜空を見上げ乍ら「あー凄い!」とか「綺麗だね。」と話しているカップルや親子連れ・・・2年も続くコロナ禍で、乾いた心に潤いを得ているのでしょうね。凄く良い光景でした。

みゃおさん、ありがとうございます
総合力がある強さ・・・買いカブリですよ。
でもそういってくださると自信につながりますね、ありがとうございます。
6秒露光と10秒露光では2倍にもならないので、やはり効果は薄そうですね(苦笑)。
M31やM42で経験している多段階露光、なんで気が付かなかったんだろうって、いつも後悔先に立たず。

giants-55さん、こんにちは
コメントをありがとうございます。
関東では薄雲に邪魔されたところも多かったようでしたが、giants-55さんのところでは見られたんですね。
月食自体は結構頻繁にありますが、これだけ皆既に近い部分月食は140年ぶりなんですね。
こちらでも雲のない空での天体ショーを堪能できました。

こんにちは
見事なインターバル撮影、これはカメラに付きっきりで撮影になるので
手間が掛かりますよね。
出来上がった時の画像を見た時は半端ない気持ちになるんでしょう。
すばる&月はちょうど良いサイズ感、雲が無ければ私も撮りたかった
です。

テナーさん、こんにちは
ありがとうございます。
インターバル自体はタイマーリモコン任せなので楽なんですが露光時間に迷いました。
比較明コンポジットしてみると、案外いけてるようで胸をなでおろしましたが、撮影中は不安でいっぱい(苦笑)。

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