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2021年7月

2021年7月31日 (土)

今日の太陽 2021/7/31

7月最終日、暑い、湿度高い、雲多い、でも太陽撮れた。

が、黒点なにもないので、3日連続で白色光画像パス。

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2時から5時方向まで、ほぼ等間隔にプロミネンス。

南半球のダークフィラメントはコマ切れ状態に。

6時~12時方向にはほぼ何も無し。

蒸し暑い・・・。

追記

ブログアップした後、かひちやうさんとこの画像見に行ったら、北半球に双極黒点出てるって!

慌てて自分の撮影した画像を再確認すると・・・あら不思議。

さっきまで見えなかった黒点が見える・・・。

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2021年7月30日 (金)

今日の太陽 2021/7/30

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濃いプロミネンスが5時方向に、大きく淡いプロミネンスが2時、10時方向にあります。

南半球にはダークフィラメントもくっきり。

今日も無黒点なので白色画像は省略します。

午前中は我慢、昼からクーラー生活。

暑気は~そと、涼は~うち。

2021年7月29日 (木)

今日の太陽 2021/7/29

お待たせしました3日ぶりの太陽でございます。

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な、ない! 黒点がひとつもない・・・

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入れ替わりにこっちは5時、10時のプロミネンスとダークフィラメントが活発。

10時方向のプロミネンスは淡いので少々強調処理しました。

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2021年7月28日 (水)

いまさらですが気を付けましょう

一昨日、こんなご親切なメールが届きました。

Amezon

早速、画面コピー取って、スパムメールは即削除

念のため48時間以上経過した今日、いつものサイトでアマゾンのアカウントを確認したら、住所等変更された様子ありません。

このブログを見て頂いている方には、いまさら、ですが、お気を付けください。

2021年7月27日 (火)

♪悲しいけれど 終わりにしよう きりがないから

先日来望遠レンズの135mm/F4.5で赤いやつを狙っていました。

住宅地の裏庭を考慮して、最初はISO1600、60秒露光で・・・星雲ほぼ見えません。

次にISO1600のまま、150秒露光・・・モニター真っ白・・・よく見ると明るい星がぽつぽつと。

これのRAW画像を処理してみました・・・わずかに浮かび上がるところまでが、我が腕の限界。

無駄と思いつつJPEG画像でもどうにかこうにか処理を・・・なぜかRAWの時よりも様子が良さそう。

でも、思い描いていたものには程遠い、ごみ箱直行レベル。

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唯一、想定外に写っていてうれしかったのが、サドルの右上方向にある三日月星雲。

Mikaduki

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網状星雲も、とりあえずここに写ってまっせ、状態。

露光時間を増やさなければ、星雲は写らない・・・増やせば光害に白く飽和してしまう。

一応、改造カメラ+光害カットフィルターなんだけど・・・。

画像処理スキルを上げられず、遠征にも行けないのなら、悲しいけれど 終わりにしよう きりがないから・・・。

でも悔しいなあ・・・何とかならんもんかなあ・・・で、禁断の最終パーツに手を出してしまいました。

ポチッてしまった1万円弱の小さなパーツ。

これを試してみて、それでもアカンかったら・・・本当に諦めるしかない、赤いやつ。

2021年7月26日 (月)

今日の太陽 2021/7/26

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黒点は南北とも衰えています。

かひちやうさんの画像では見えているという南の黒点の左側の黒点群・・・改めて探しても見えない。

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また寂しくなったプロミネンス・・・プラージュも見えない・・・。

2021年7月25日 (日)

今日の太陽 2021/7/25

昨日、2度目のワクチン接種を済ませてきました。

夜寝る前あたりから、腕が少し痛くなって寝返りが打ちにくく、今日もそれが続いていますが、苦痛というほどでもなく、昼過ぎたころから気にならなくなってきてます。

完全に痛みが取れたわけではないけど、腕は普通に上まで上がるし、微熱やだるさもほとんどありません。

世間並みということでしょうかね(苦笑)。

基礎疾患あるし、薬剤アレルギーも経験してるので、副反応怖くて最初はワクチン回避のつもりでしたが、掛かりつけ医と相談して方向転換。

私自身は昨年1月末から公共交通機関を全く利用せず、不要不急の外出は極力避けての巣ごもり生活を続けています。

ワクチン接種が済んだからといっても、しばらくはこの生活を続けていかなければならないのでしょうね。

自宅から太陽や星を眺めたり撮ったりと、交通機関を使わなくても宇宙を遊びまわれる、こういう趣味を持っていてよかったなと思ってます。

 

前置きが長くなってしまいました。

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黒点の数に変化なし。

北半球の黒点が少し小さく淡くなってきたかな?

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プロミネンスも2時、4時、10時方向のもの以外特に目立つもの無し。

ちょっと物足りない・・・。

2021年7月24日 (土)

今日の太陽 2021/7/24

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あれれ! 黒点が一気に減少してる! え?

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プロミネンスはちょっと復活気味。

8時方向のダークフィラメントとプラージュも目を惹きますね

というわけで、久しぶりにローカルトーンマッピング処理を併用して、どぎつめの仕上げに。

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実はこういう派手目の処理も好きだったりして(笑)。

2021年7月23日 (金)

昨夜の2大惑星と衛星 2021/7/22

作や昨夜撮影を済ませた後、下ごしらえだけしておいて就寝。

今日の太陽撮影を済ませた後で処理をするつもりが、暑さにバテてしまい太陽画像を仕上げるだけで精一杯。

夕方暗くなってようやくラストスパートで仕上げに漕ぎつけました。

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バローを入れずにとった土星ですが、仕上げるときにタイタンも写っていることに気付きました。

薄暗いですが分かりますかねえ。

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同じくバロー無しの木星撮影。

木星とガリレオ衛星、それぞれ露出を変えて別々に撮って合成するつもりだったんですが、木星画像を見ると衛星が写っていることが分かり、レイヤーで別々に処理して衛星を炙り出しました。

木星本体の右端に大赤斑も見えていました。

Mokusei_210722_2337_5000

2倍バローを入れての撮影。

この時間では高度もあってか像の揺らぎが安定してきましたが、大赤斑はもう隠れて見えません。

この画像でもイオは見えています。

土星の2倍バロー撮影は・・・どうしたわけか撮影中に明滅が激しくなり、動画からの下処理が出来ず失敗。

今日の太陽 2021/7/23

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北西の黒点群は西に沈んだようです。

南西の黒点は西の縁にかろうじて見えます。

南東9時方向に極小の黒点が出ました。

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目立つプロミネンス、プラージュとも東側に集まっています。

2021年7月22日 (木)

今日の太陽 2021/7/22

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黒点群がさらに増えました。

さらに8時方向の黒点群の左上にも、黒点の出そう(ありそう)な白斑があります。

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プロミネンスは相変わらずおとなしいままです。

黒点群の近くにはプラージュも。

2021年7月21日 (水)

今日の太陽 2021/7/21

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南北両半球に小さな黒点群が新たに発生。

小粒黒点でにぎわってます。

こうなると翼が出てくるもので、そろそろ大黒点様にもお出まし願いたく。

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プロミネンスは9時方向に目に付くぐらいで小休止状態。

黒点群のところにはプラージュが見え、活発な領域だと分かります。

2021年7月20日 (火)

プチ工作でワンタッチ3通り化

3本の望遠鏡(ミニボーグ60ED、CAPRI80ED、MAK127SP)の中で、出番が一番多いミニボーグ60ED。

普段は日課の太陽撮影に使うので、太陽ファインダーを載せてますが、観望会に連れ出したり月のお手軽撮影に使うこともしばしば。

そんな時にはファインダーに交換したいけれど、ベースになる台座が無いので諦めてました。

が、先ごろ星友さんとの不用品交換会でビクセン互換の台座を入手。

どういう形で望遠鏡に乗せるか思案してましたが、思い立ってDIYの店に出かけ、手ごろな部材を見つけてきました。

さっそくプチ工作をして無事ファインダーも搭載可能に。

太陽ファインダーはアルカスイスベースでオートガイド鏡との互換も出来るので、ワンタッチで3通りの子亀化完成。

基本形の太陽ファインダー搭載

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アルカスイス・アリ型の交換でオートガイド鏡搭載。

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アルカスイス・アリ溝+台座ごと抜き出してファインダー足を差し込めば星空用のファインダー搭載に。

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CAPRI80EDやMAK127SPにもビクセン互換ファインダー台座が付いているので、これで3本ともに3Wayで使える事になりました。

めでたしめでたし。

でも、MAK127SPで太陽を撮ることは無いな(苦笑)。

今日の太陽 2021/7/20

皆様お暑うございますなあ。

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9時方向に新たな黒点が見えた来ました。

南半球の黒点群は見当たりません。

7時方向に白斑が見えるので、黒点が発生するか?

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9時~10時方向のプロミネンスが目に付きますが、他にも小規模なものは各所に。

梅雨明け、太陽以外の天体画像あれとこれ

7月17日近畿に梅雨明け宣言が出された当日、五里五里の丘で今年度最初の観望会を開催。

コロナ対策で定員を30名に絞っている中、親子28名のご参加をいただきました。

私はミニボーグ60EDとPCカメラで電視観望を担当。

観望の合間に月とアルビレオを撮っていました。

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昨日はすっきり晴れたように見えたので、今年最初の土星、木星の撮影も。

しかし高度が低いせいかメラメラが酷く、仕上げても「撮りました」の証拠写真にしかなりません。

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自宅裏庭では障害物が多くて、最も高度がある南中の頃は撮影できません。

もう少し時期を遅らせて、いつものガレージにミニ遠征しますか。

2021年7月19日 (月)

今日の太陽 2021/7/19

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南北に出ている黒点群は衰えてきているようです。

昨日7時方向に出ていた微小黒点は見当たらず。

画像を時計回りに90度回転し、北の黒点群を切り出すと・・・

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顔に見えなくもない(笑)。

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北の黒点群にプラージュらしい明るい箇所があります。

9時~10時方向に目立つプロミネンス。

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2021年7月18日 (日)

今日の太陽 2021/7/18

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北の黒点群は主体の黒点が小さく衰えています。

南の東西中央付近に新たな黒点群が発生しました。

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南の黒点群にプラージュが見えます。

プロミネンス、ダークフィラメントともに特筆する規模のもの無し。

2021年7月17日 (土)

今日の太陽 2107/7/17

近畿地方もようやく梅雨明け宣言が出ました。

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北半球の黒点が小さくなっていますが、周囲に小黒点がたくさん出てきました。

南半球西側の黒点はもうすぐお別れ。

南半球東側にも小黒点が出ています。

南半球の小黒点はどちらも白斑をご同伴です。

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北半球の黒点群のところに明るいプラージュあり。

2時方向に大きなプロミネンスが出ています。

一昨日まであった東側のダークフィラメントは見当たりません。

2021年7月15日 (木)

今日の太陽 2021/7/15

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南北大小の黒点は健在。北の微小黒点は確認できず。

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2時、7時方向のプロミネンスが活発。

北半球東側のダークフィラメントは細長く形が変化。

今日は日差しが強烈・・・長居すると暑い、いや熱い。

2021年7月14日 (水)

今日の太陽 2021/7/14

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北半球の黒点は変わりなく、半暗部を伴っています。

この黒点の左側に極小の黒点が出ています。

南半球の極小黒点は見えなくなりましたが、ずっと右の方に小黒点が発生しています。

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小黒点のあたりにプラージュあり。

北半球の黒点の左側に目立つダークフィラメントあり。

プロミネンスは2時方向が目立つほか、4時、8時~10時方向にも出ています。

2021年7月13日 (火)

今日の太陽 2021/7/13

相変わらずすっきり晴れませんが、この3日間では一番状態の良い空でした。

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9時方向の半暗部を伴った黒点と極小の黒点、今日も確認。

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プロミネンスは小さなものが各方向に出ています。

極小黒点の近くにプラージュが見えます。

2021年7月12日 (月)

今日の太陽 2021/7/12

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空の状態を見ながら、撮るか止めるか迷いつつの30分余り。

一番日差しの強いと判断したところでシャッターを押したものの、いつもの枚数に達する前にフェードアウト。

結局、位置決めの画像も撮れずに撤収となりました。

午後からもう一度と思ったものの雲が厚みを増すばかりで、ラストチャンスの時刻には夕立と雷でとどめを刺されました。

黒点が確認できただけでも良しということで。

2021年7月11日 (日)

今日の太陽 2021/7/11

長かったな~ というのが正直な気持ち。

7月最初の太陽観望&撮影は、薄雲越しながらも太陽光を浴びてホッとしています。

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黒点は9時方向東の端にはっきりしたのがひとつ。

〇で囲んだところにも白斑を挟んで左右に極小クラスの淡いのがありますが、こっちは強調処理してもほとんど分かりません。

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黒点の近くにプラージュが見えています。

プロミネンスは4時、9時方向に目立ったものがあるほか、3時、5時、7時方向にも小さなものが見えます。

2021年7月 7日 (水)

掌編書きました

10秒タイムトラベラー

 

 その能力に気付いたのは昼食後のひと時、台所のテーブルでくつろぎながらテレビのワイドショーを見ていた時だった。

“あれ? 今さっきやってたシーンがまた繰り返されてる・・・”

 デジャビュのような、でもちょっと違うような感覚だった。見るともなしに手に持っている湯呑を見ると、飲んだばかりのお茶が減っていない。でも喉にはぬるいお茶を流し込んだ感触が確かに残っていた。

“何だこの感覚は?”

 そこでひょいと閃いた。もしかしてこれはタイムトリップ? SF好きの血が騒ぐ。試しに、過去に戻れと念じてみると、果たしてワイドショーのシーンがまた少し前に戻って繰り返されている! 今度は湯呑のお茶をがぶりと流し込み、再度過去に戻れと念じてみる。やはり手にした湯呑には元通りお茶が戻っていた。

 テーブルの向かいで一緒にワイドショーを見ている家内は、気が付いているのだろうか? そっと盗み見るように顔を伺うと、視線を感じたのか怪訝な表情で、

「何じろじろ見てるん」

 咄嗟に、

「いや、いつ見てもきれいやなあと見惚れてたんや」

「あほらし」

 素っ気ないひとことを残しテレビに視線を戻したその横顔は、まんざらでもなさそうに見える。

 どうやら私のタイムトリップに気が付いていないようだ。そう分かると大胆になって、その場で何度かタイムトリップを繰り返してみた。それで分かったことがいくつかあった。過去には戻れるが未来には行けないという事。それもたった10秒だけ過去へのトリップ。いやこの場合タイムジャンプと言ったほうが似合っているかもしれない。これはどういうことだろう。何故過去への一方通行なのか。何故10秒なのか。そして何故過去の自分と出会わないのか。

 ここでまた閃いた。作用があれば反作用があるのはモノの道理。だとすると私が過去にジャンプするそのタイミングで、過去の自分が未来にジャンプしている! それで相殺され同時刻に同じ人間が二人存在するというパラドックスが解消されているのかもしれない。私が過去にしかジャンプできないように、もう一人の自分は未来にしかジャンプできないのだろう。

 自然に任せ10秒経って元の時間に戻っても、もう一人の自分に出会っていないという事は、自然の時間の流れに乗っている私ともう一人の自分は、同じ時間の流れの中で10秒間隔で隔てられているということだろうか? それとも所謂パラレルワールドというやつで、10秒ジャンプを繰り返すたびに少しずつ違った別の世界に分岐して、別の歴史を生きているのだろうか? ジャンプ前とジャンプから10秒後とで、考えていること、していることが微妙に違うのだが、これがどっちによるものか確かめようがない。ま、どっちにしても私自身に現在進行形で起きていることは同じだといえるだろう。

 では10秒という制約は? これもよく分からない。たった10秒過去にジャンプ出来て何の意味があるのだろうか。例えばうっかり手を滑らせて割ってしまった花瓶を、10秒遡って救うことはできるかもしれない。しかし僅か10秒では、誰かを危険から救うような人命救助に役立てられるわけではない。ロト6の発表を見てから購入期日まで戻って、その番号を手に入れ億万長者になるなんて芸当には程遠いじゃないか。

 いや、そうじゃないかもしれないぞ。ひょっとして連続ジャンプってのはどうだ。10秒ジャンプを6回繰り返せば1分、360回繰り返せば1時間過去に戻れるかも。ジャンプを繰り返せばどの過去に戻ることだって! でもそれを家内のそばで試すわけにもいかないので、ワイドショーに飽きたふりをして自室に戻り、パソコンの前に座りユーチューブ動画を流す。これだと時間経過を秒単位で確認する事が出来るからだ。

 言うは易し行い難し。実際連続ジャンプをしてみると非常に疲れる。体力のある若い頃ならともかく、古希をとうに過ぎた運動不足の身にはきつい。4~50回もジャンプを繰り返すと、気力も萎えてその次に何をするという気も起らない。それにジャンプから次のジャンプまでに、わずかなタイムロスが生じることも分かった。過去に戻って何かをやろうと思えば、5分前に戻るのがせいぜいだろう。

 そこでまたまた閃いた。10秒前じゃ何もできないが、5分前に戻れるなら、やれることはそこそこある。

 若い頃職場の同僚に誘われて何度か競馬場に行ったことがある。勝ち馬投票券を買って手に汗握ってレースを観戦するのだ。予想が当たれば当たり本数に応じて当選金が分配され、うまくすればそこそこの一獲千金も夢じゃない。しかし私はそれっきりだった。自分にはギャンブル運がないことがはっきりわかったからだ。もし初めにビギナーズラックとやらで美味しい思いをしていたら、その後の地道な人生が変わっていたかもしれないが。

 ただ、競争馬の洗練された姿が懸命に疾駆するレースそのものには、純粋に魅了されるものがあったので、カメラと望遠レンズを手に年に数度の競馬場通いは続けている。

 競馬場も若い頃からずいぶん変わった。昔は一獲千金を狙うオヤジたちの社交の場だったが、いつしか家族連れで来て父親たちがギャンブルにいそしんでいる間、母親と子供は併設の遊園地で遊び、食事をして帰るというふうな施設に変貌していった。そして今は若者たちをギャンブルに引きずり込もうと、手を変え品を変えCMを流している。これも時代の流れなのだろう。願わくば将来ある若者がギャンブル依存症にならないように。

 で、本題に戻ると、勝ち馬投票券はレースの始まる1分前までなら買う事が出来る。接戦でレースが終わって結果が出るまで時間がかかることもあるが、レース自体は2分程度で決着がつくので、5分の猶予があれば勝負を見届けてから過去にジャンプし、当たり馬券を手にすることが可能だ。

 週末を待って、家内には久しぶりに競馬場に行ってくると告げ、カメラ機材用のバッグを肩に掛け出かけることにした。定年退職以来カサ高い亭主に家でゴロゴロされているより、何処になと出かけてくれた方が家内も気が楽だろう。亭主がなにを企んでいるかも知らず、何も言わず送り出してくれた。

 競馬場に着くと先ずは発券機を確かめに。昔は窓口でおばちゃんが応対してくれたものだが、今はナンバーズの申込用紙に似たカードに必要事項をマークし、それをATMのような発券機に通して勝ち馬投票券、いわゆる馬券を買うことになる。慣れないとまごまごして時間がかかりそうなので、他人が買う様子を見ていたら、若い兄ちゃんから凄い目つきで睨まれてしまった。

“あんたの予想を盗むつもりはないよ”

 念のため場内係員に買い方をレクチャーしてもらい、これで大丈夫。

 第1レースはそれでも様子見という事にして、レース観戦し、ゴール盤に順位が点灯するのを待って発券機に戻る。時計を確かめるとざっと3分半。時間は十分だ。第2レースも見送って、3レース目に馬券を買った。枠番連勝複式、略して枠連複という昔からある予想形式だ。競走馬が枠単位で番号を振られ、1着と2着の番号を当てれば良く、番号が予想と逆順になってもとにかく1着と2着になっていれば良い。配当金は時に100円の元手が万札になる、いわゆる万馬券と呼ばれる高配当になることもあるが、大抵はそれほどにはならず予想が立てやすいというわけ。

 このレースは配当が300円付いて1000円の元手が3000円になった。可愛いものだが生まれて初めての勝利に少し興奮。まあ勝って当然なのだが。

 次のレースではオッズ(予想配当)から5万円の万馬券が出ると分かり、3000円で三連勝単式、略して三連単を買い、一気に150万円を手にした。これは競走馬ごとに振られた馬番号を1着から3着まで、その順番通り当てなくてはならず、予想は難しくなるがその分配当金も大きくなるという仕組みだ。競馬では枠は8番までと決められているので、レースに出走する競走馬が多くなると2、3頭ごとに同じ枠番が振られるようになる。なので枠番での予想は競走馬の頭数が増えてもそれほど難しいわけではないが、馬番号では出走馬が増えると格段に予想が難しくなる。ま、ギャンブルとはそうしたものだ。

 私はといえばあらかじめ勝ち馬を知ったうえでその投票券を買うので、ギャンブルではなくちょっとした・・・いやいや大したズルをかましての堅実な投資である。想像することはあっても、根が小心者の私が実際にこんな大胆な行動をとるなんて、ちょっと前ならあり得ないことだったが。

 その後も三連単で荒稼ぎして、カメラバッグは札束でぎっしり埋まってくる。こうなると小心者の悲しさ。誰かに眼を付けられ絡まれてくるんじゃないか、帰り道で強盗に遭うんじゃないかとビクビクして、気分が落ち着かなくなってしまった。そこで最終レースまで数レースを残し、早々に競馬場を後にすることにした。

 肩からタスキ掛けにしたカメラバッグが重いのを確かめながら、時にニヤニヤ、時に辺りをきょろきょろ見回しながら、ようやく家に帰り付いてほっと一安心。しかし、家内にはギャンブルの事はおろかタイムトラベルの件も話していないので、いきなりこんな大金を見せたら説明も聞かずに110番されかねない。ここは黙ってひとまず大金を隠し、追々頃合いを見計らって打ち明けたほうがいいだろうと判断した。

「あら、いつ帰ったの? いい写真撮れた?」

 自室の押し入れにバッグを仕舞い込んでいたら、いきなり後ろから声をかけられ、飛び上がってしまった。

「うわあ、あ、ただいま」

「なんでそんなびっくりするの。なにかやましいことでもしてきたの?」

 女の勘は恐ろしい。しどろもどろになりながら、

「いや、その、今日のレースはあんまり面白うなかったんで、写真は撮ってないのや」

「そう。夕飯の支度中やから先にシャワーでも浴びて」

「そやな、そうするわ。今日は疲れた」

 それは本音でもある。今日は1日ずっと緊張の連続で疲れていたのを、自分の言葉で急に自覚してしまった。

 夕食を済ませると一気に眠気が差し、いつもより早めに布団に潜り込むことにした。いくら稼いだか金勘定は明日にでもゆっくりやろう。

 目が覚めたのは昼に近い時間だった。まだ何となく気だるいが腹も減っていいるので起きだして台所に行くと、指定席でテレビショッピングを見ていた家内が振り返った。

「あら、眼が覚めたん。朝起こしかけたんやけど、よう寝てるしそのままにしといたんやけど、お腹空いてるでしょ」

「うん、腹減って目が覚めたわ」

「ちょっと早いけど、早昼にする?」

「ああ、それでええよ」

 いつも昼はパン食にしているが、朝の残りの味噌汁があったので、ご飯にかけてガサガサと掻き込むと一息ついた。

「昨日はよっぽど歩き回ったんやね、そんな疲れて帰って来るやなんて」

 菓子パンをちぎって食べながら聞いてくるのに、生返事をしながらお茶を飲み干しそそくさと席を立った。下手に話を続けると馬脚を現しそう・・・。

 どうも気が逸る。部屋に戻ると押し入れを開けて中を覗き込んだ。

 無い!

 札束が詰まったカメラバッグが無い! 確かに帰ってすぐに押し入れに隠したはずだが、思い違いで別の場所に置いたのだろうか。この頃よくもの忘れをする。ついさっきのことも忘れてしまう事がままある。歳のせいにしたくはないが、物を置き忘れて探し回ることもしょっちゅうだ。そう思って思いつく限りあちこち探してみたが、見つからない。カメラと小ぶりの望遠レンズが入るだけの小さなバッグだが、それでもカメラバッグである。そこいらに紛れてしまうような小さなものではない。

 押し入れに隠していたところを後ろから覗かれて、もしかして家内に気づかれてしまったんだろうか。いや、そんなはずは無い。もし大金の入ったバッグを見つけたら、黙ってネコババするような女ではない。むしろ私を疑って警察に自首を勧めるようなまっすぐな質の女なのだ。ではバッグはどこに消えた? 家に持ち帰ったのは間違いないのだ。

 ふと嫌な考えが頭をよぎった。もう一人の自分が私が寝ている隙にバッグを奪って未来に高跳びしたのではないだろうか。法に触れるわけではないはずだがズルをして大金をせしめた私のことだ、訳ありの金をもう一人の自分が横取りして逃げたとしても、あり得なくはない。私の金を自分が持ち逃げ? しかも未来に逃げられたら私には追いかける手段が無い。万事休すだ。

 しかし、考えてみれば同じ一方通行でも過去に戻れる私には、こうして大金を手にするメリットがあるが、未来にしか行けないもう一人の自分にはどんなメリットがあるのだろう。不治の病を得て遠い未来の治療に託すというなら大いに意味があるが、たった5分やそこいらの未来では問題外だろう。それに他人の金を奪って逃げれば確実に犯罪だが、自分のものを持っていくなら犯罪ではない。大それた犯罪を犯すようなことなどできない小心者の私にとって、いや、もう一人の自分にとって、これは濡れ手に粟の大金を手に出来るぎりぎりの手段ではなかったか。そう思うと哀れでもある。

 いやそうではなくて、私が苦労して稼いだ大金を、もう一人の自分は後ろ暗さなく手に入れる事が出来る。なにしろ自分では手を汚さず、しかも私が稼いだ自分の金なのだから・・・これでは私は骨折り損のくたびれ儲けではないか。

 しかし、これはあくまで仮定の話である。ひょっとして気が変わってそっと元の場所に返してくれるかもしれない。あるいは忘れたころにひょんなところで見つかるかもしれない。それがもう一人の自分の仕業なのか、単に私の思い違いの置き忘れだったのか、どっちなのか証明する方法は無いのだ。それにしても・・・あのバッグの中にはいくらぐらい入っていたのだろうか。失ってしまっては数えていなかったのが幸か不幸か。

 そんな妄想をしていた時、玄関のチャイムが鳴った。

「はいはい」と返事をしながら玄関に向かった家内の、素っ頓狂な声が聞こえてきた。

「なんでこんなとこに、お金の詰まったバッグが置いてあるの!」

“ヤバイ!”

 そこでまたまたまた閃いた。これはもう一人の自分の、私への警告なのだ! 自分に似合わないズルはしてくれるなと。未来のもう一人の自分は、私以上に小心者だったようだ。それとも私の小さなズルの積み重ねが、やがて大きく歴史を変える事になるかもしれない。それを見越しての警告なのだろうか。

 10秒先にいるもう一人の自分と違って、私には未来が見えない。

2021年7月 6日 (火)

光あれ!

かれこれ60年近く前になりましょうか・・・。

私が中学生の頃で季節は梅雨が明けてしばらくしたある日。

夕方で薄暗くなりかけていた時分でした。

急に夕立があり近くに雷が落ちて停電に。

照明が消えても闇になるほど暗くはないので、ろうそくや懐中電灯を用意するでもなく待つことにしました。

しばらくした時、急に私が蛍光灯を見上げて、

「点け!」とつぶやくと、チカチカと瞬いてパッと明かりがついたのでした。

家族はみんなびっくり!

これが後にも先にもただ一度、私が超能力を発揮した経験でした。

 

と・・・言いたいところですが、これにはもちろん種があります。

蛍光灯が灯るほんの少し前、扇風機の羽根がゆっくり回り始めたのに気が付いていたのでした。

で、とっさに演技をしたわけ(笑)。

今朝目が醒めて起きだす前、ふとこんな出来事を思い出しました。

 

2021年7月 5日 (月)

ワクチン接種1回目

先週土曜日に1回目のコロナワクチンの接種に行ってきました。

我が家は全員、インフルエンザの予防接種も未経験者なので、ちょっぴり緊張。

接種の注射は想像以上にあっさりと終わり、健康診断などで経験する血液採取の時の痛みよりずっと軽い。

翌日は朝から接種部位に軽い痛だるさがありましたが、夕方にはそれも消え副反応としては軽い方かな。

食物アレルギーなどは無いものの、以前、CT検査で造影剤によるアレルギー反応でジンマシンが出たり、医者に処方された複数の薬の(飲み合わせによる)作用で光アレルギーが出たりという経験があるので、内心、アナフィラキシーなど強い副反応が気掛かりだったんですが、杞憂に終わりホッとしています。

2回目の接種は3週間後。

2回目の接種の方が副反応が強いと言われていますが、まあ今回の経験で不安も軽くなりました(笑)。

2021年7月 1日 (木)

焦点距離135mmでM27

無謀を承知で撮りました。

Kogituneza_m27x14_210618

元々は別の赤い対象をもう少し時間をかけて撮るつもりが、怪しい雲が湧き出してきたので少枚数でもなんとかなるだろう惑星状星雲に変更。

案の定途中で雲が被さってきて早めの終了、THE END。

Kogituneza_m27x14

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