星座を作る星117・118 てんびん座アルファ・ベータ
曇り時折小雨。
星座を作る星117回目は、てんびん座α星ズベンエルゲヌビ。
フラムスティード番号8
距離約77光年
眼視等級2.8
絶対等級0.9
スペクトル型A 白色
てんびん座α星は小型望遠鏡でも分離してみえる二重星です。
主星αAはズベン・エル・ゲヌビという固有名を持ち、別途α2とも表記されています。
名前は南の爪というアラビア語からの由来で、昔はさそり座の爪とみなされていた名残りのようです。
伴星の方はαBでα1とも表記されており、眼視等級5.2、絶対等級3.4、スペクトル型F(黄色)です。
以上がwikipediaからの情報ですが、なぜ主星αAがα2で伴星αBがα1なのか説明はありません。
妙なことにステナビでは伴星の方にズベンエルゲヌビの固有名が付けられています。
二重星または連星では先ず明るい方から固有名が付けられるのが一般ですから、5.2等星の伴星の方に固有名があって2.8等級の主星に名前がないのは不自然ですね。
おそらくステナビの間違いだろうと思います。
ちなみにステナビのほうでも明るいほうがα2、暗いほうがα1となっているので、これは間違いではなさそう。
星座を作る星118回目は、てんびん座β星ズベンエスカマリ。
フラムスティード番号27
距離約160光年
眼視等級2.6
絶対等級-1.2
スペクトル型B 青白
半径4.9R
質量3.5M
光度130L
表面温度12,300k
てんびん座βはてんびん座で一番明るい星です。
スペクトル型で青白い星と分類されていますが、緑色の星と言われることも多く肉眼で見える唯一の緑色の星とされています。
固有名のズベン・エス・カマリはアラビア語の北の爪に由来するそうで、これは昔さそり座の一部とみなされていたことの名残です。
昨日まで連続25日間続いた太陽撮影は、残念ながらついに更新ならず。
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悠々遊さん、こんにちは。
連続記録ストップでしたか。
残念…。
逆にコッチが良い天気です…。
風が強いですけど。
星の情報も記録違いが多々あるようですね。
まあ、これだけたくさんの星があって、めちゃ遠いですが、仕方がないですよね。
以前、ブックテンでもメシエ銀河の位置が違ってましたよ。
情報は人間の作業で作られていますから、仕方がないですね。
ちなみに今回の星は名前すら知らない星でした…。
(//∇//)
投稿: layout3 | 2020年9月 3日 (木) 15時27分
こんにちは、悠々遊さん。9月に入ったのに、毎日暑いですね。
Stellariumというプラネタリウムソフトでは、α1ズベネルゲヌビI、α2ズベネルゲヌビIIになってました。色々混乱がありますね。
ズベン・エル・ゲヌビと似たパターンで、肉眼二重星で知られるおうし座のθ1(3.8等)・θ2(3.4等)も明るさ順ではないです。暗いけど重いとか…?南北順とか…?
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2020年9月 3日 (木) 18時08分
悠々遊さんこんにちは。星座を作る星お疲れ様です。
今日は一日久しぶりに出かけてました、京セラドームの横の病院に検査で行きました、手術は2~3か月後と言う位混んでます。術後は暫く星空ともお別れです。😞
投稿: 夕焼け熊五郎 | 2020年9月 3日 (木) 18時18分
layout3さん、こんばんは~
いつもコメントをありがとうございます。
いつかは途切れるのが記録というもの、とは分かっていてもちょっと残念でした。
星座を作る星を調べていると、面白いことが分かってきますね。
星までの距離ひとつとっても、文献資料によって大きな差があることも。
年周視差から割り出す1000光年未満の星なら、そんな差が出るはずは無いと思うのに。
どの資料を信頼するか、という事になるのでしょう。
投稿: 悠々遊 | 2020年9月 3日 (木) 19時10分
みゃおさん、こんばんは~
コメントをありがとうございます。
名称や符号には統一性が有るようで無いことが往々にありますね。
世界的な統一基準が出来るまでは、ひょっとして各天文学者間の確執や早い者勝ち、といったことが混乱の原因になってたりして(苦笑)。
後世の記述ミスや転記ミスによる混乱も、多分あるのでしょうね。
投稿: 悠々遊 | 2020年9月 3日 (木) 19時18分
夕焼け熊五郎さん、こんばんは~
いつもありがとうございます。
手術ですか・・・2、3か月後という事なら緊急性はないのでしょうが、気分は重くなりますね。
私も最初の心臓手術の時は、患部を特定する検査から本番の手術まで3か月待ちました。
投稿: 悠々遊 | 2020年9月 3日 (木) 19時26分