星座を作る星101 おとめ座アルファ
久々に星座を作る星です。
101回目は、おとめ座α星スピカ
フラムスティード番号67
距離約262光年
眼視等級0.98 1.3(Aa)、4.5(Ab)
絶対等級-3.5
スペクトル型B 青白
半径7.5R(Aa)、3.7R(Ab)
質量11.4M(Aa)、7.2R(Ab)
光度20,500L(Aa)、2,300L(Ab)
表面温度約25,300k(Aa)、20,900k(Ab)

北斗七星の柄のカーブに沿って伸ばしていくと、うしかい座の1等星アルクトゥールスを経由しておとめ座α星スピカに到達します。
これを春の大曲線と呼びます。
スピカは共にB型の巨星AaとAbが0.12auの距離を置いて、約4日間で公転しあう連星系です。
主星Aaは1.3等級で太陽の約8倍の半径、伴星Abは4.5等級で太陽の約4倍の半径。
この2つの巨星の距離間が太陽-水星間の1/3にも満たないので、互いの潮汐力の影響でラクビーボールのような楕円形になっているようです。
この星系を間近で見ると壮観でしょうね。
スピカの語源はギリシャ語の「穂先」に由来し「尖ったもの」の意味も含むため、英語のスパイクとルーツは同じとの事。
日本では乙女の持つ麦の穂からの連想で「麦星」と呼ばれたり、星の色から「真珠星」と呼ばれることもありますが、どちらも和名といえるほどの確かな歴史はなさそうです。

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悠々遊さん、こんにちは。いよいよ101回目、始まりましたね。
100回目を迎えるより101回目を踏み出すほうがはるかに困難と言われます。これからも無理をしない程度に一歩ずつ積み上げてくださいね。
麦星は、私の中ではアルクトゥルスのほうが強い印象です。ビール色に似てるからでしょうか(笑)香辛料のスパイスや、ドイツ語のスピッツもスピカと同じ意味合いですね。
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2020年3月14日 (土) 10時07分
みゃおさん、こんばんは
101回目に足を踏み入れてしまいました。
裏庭から撮れる目ぼしいものはこれまでに撮ってしまいましたので、今後は比較的地味なものが多くなると思います。
銀河や星団の付録が付くと面白いのですが(笑)。
投稿: 悠々遊 | 2020年3月14日 (土) 18時28分
悠々遊さん、こんばんは。
新しいスタートの記念すべき101回目、おめでとうございます。
毎度お馴染みのスピカさんでホッとしてます。
とは言っても連星とは知りませんでした。
毎回毎回勉強になります。
お次は乙女座の腰の辺りかな?
投稿: layout3 | 2020年3月14日 (土) 19時44分
layout3さん、こんにちは
101回目はやはり有名どころにしました(笑)。
後に続くのは、名も知らぬ遠い星々になりそうです。
今後ともよろしくごひいきのほどを。
投稿: 悠々遊 | 2020年3月15日 (日) 09時17分