« 2020年2月 | トップページ | 2020年4月 »

2020年3月

2020年3月31日 (火)

星座を作る星104 ろくぶんぎ座ベータ

星座を作る星104回目は、ろくぶんぎ座β星
フラムスティード番号30
距離約345光年
眼視等級5.1
絶対等級-0.04
スペクトル型B 青白
200306x21_rokubungi_b
眼視等級が5等星ともなると、さすがにデータも限られてきます。
りょうけん座アルファ2型変光星に分類されていて、このタイプの変光星は回転変光星の一種で自転に伴う変光の範囲が狭いのが特徴のようです。
また磁場が強い主列系星とみられ、磁場の影響で大気中の金属元素がに不均一になり、それが変光の一因でもあるようです。
・・・と、受け売りで書いていますが、おおざっぱなことしか理解できていません(苦笑)。
Photo_20200331104001

2020年3月30日 (月)

星座を作る星103 コップ座アルファ

お待たせしました星座を作る星シリーズ・・・え? 待ってないって?(笑)。
星座を作る星103回目は、コップ座α星アルケス
フラムスティード番号7
距離約174光年
眼視等級4.1
絶対等級0.6
スペクトル型K 橙
半径13R
質量2.5M
光度80L
表面温度約4700k
_200321x10_koppu_a
K型巨星で中心核ではヘリウムから炭素への核融合が進んでいるとみられています。
主系列星に比べ金属量が非常に多く、太陽系との相対速度が130km/秒と大きいことなどから、銀河系のバルジ領域からはじき出されてきたものと推測されています。
もともと星座全体を表す「ワインを飲むためのカップ」をあらわすアラビア語のアルケスが、この星の固有名になっています。
コップ座では明るい方ですが街中ではまず見えません。
今回の対象は高度が低く撮影中に隣家に隠れだしたので、いつもの半分のコンポジットになってしまいましたが、それでも右下に壁の影の影響が出てしまいました。

2020年3月29日 (日)

今日の太陽 2020/3/29

降ったり止んだりのなか、昼前に撮影できました。
200329b27s
黒点は見えません。
200329ls28s
9時方向にプロミネンスが見えるぐらい。
よく見ると11時方向にも低いものが見えます。

2020年3月28日 (土)

ソンブレロが撮れた!

雨は上がりましたが全天曇り空です。
 
先日の夜遊びでソンブレロが撮れました。
と、その前に裏庭観望所の視界について少々説明させてください。
裏庭に機材を置いた時のほぼ南南東側の視界です。
Photo_20200328110001
正面奥にはテレビアンテナが邪魔をし、右側の南隣さんの白壁に阻まれます。
南隣さんは数年前に鉄パイプでアングルを組んだうえで2階部分を建て増しされました。
それまではテレビアンテナを避けて、高く昇ってきた段階で何とか撮影できたアンタレス付近も、もはや対象外になってしまいました。
この時期でいえば、コップ座α星は10分程度の総露光なら、かろうじて560mmで撮影対象になりますが、β星は5分も持たないでしょう。
Photo_20200328110601
からす座はα、β星とも対象外になりました。
おとめ座のソンブレロ銀河も560mm+APS-Cサイズの直焦点では30分も持たずアンテナや壁の影響が出て、あきらめざるを得ない状況でした。
M104
しかし、560mm+ASI224の1/3インチサイズ受光部の直焦点なら、何とか60分でも撮影できるかもしれないと思いつきました。
そして晴れた夜遊びに日に、PCカメラのテストも兼ねてM104に筒を向けた次第。
結果は、
M104_200321x179s
撮ったゾ!
露光時間は最近の撮影の1/2に落としていますが、枚数はほぼ3倍の180枚。
うち1枚はカラーバランスが悪く除外しての179枚コンポジットで、背景も滑らかになり処理もしやすかったです。
というわけで、今回やっとM104ソンブレロの撮影と、納得の画像処理で自己満足レベル達成です(笑)。
コンスタントにこのレベルが出せれば現状言うことなしなんですが・・・。

2020年3月27日 (金)

PCカメラで銀河撮ってます・・・習作ぞろい

1日中雨です。
おかげで1日中パソコンに貼り付いてます(笑)。
タイトル、本当は秀作ぞろいとしたかったんですが、背景荒れ荒れであれ~!状態。
 
M108
M108_200320x61s
M65
M65_200320x61s
M66
M66_200320x62s
以前うまくいったと思ったやり方を踏襲しても、結果が付いてきません。
もがけばもがくほど、悪い方向に転がっていきます。
なんで・・・。
 
NGC3628
Ngc3628_200320x61s
M51
M51_200320x60s
M106
M106_200320x62s
それぞれの特徴が出ていればいいや、と開き直りました。
NGC2903
Ngc2903_200324x117s
コンポジット100枚越えで背景がすこし滑らかになったような気もしますが・・・。

2020年3月26日 (木)

PCカメラでM82を撮ってみた

ASI224MCによる撮影に慣れること、納得できる画像にするために必要な撮影枚数を探ること、画像処理に慣れることなどを目的に、明るめの銀河を手あたり次第に撮影しています。
まるっきり、新しいおもちゃを手にした幼児の気分(笑)。
いわば習作ばかりですが、捨てるのもったいない精神・・・というより貧乏性。
今回はそんな中から、おおぐま座のM82です。
M82_200320x60s
もがきましたがこれが今は精一杯。
M81も挑戦しましたが、そっちは撃沈。
これと思うところに手が届きそうで届かないもどかしさを楽しんでいます(苦笑)。

今日の太陽 2020/3/26

薄雲のたなびく白っぽい青空。
昨日から出しっぱなしの赤道儀に、9時を過ぎてから筒を載せての撮影開始です。
200326b29s
黒点は見えません。
200326ls93s
目視では9時、11時方向の極小のプロミネンスが見えるだけでした。
透明度が気にかかり、1/160秒と1/200秒の2セットで撮影。
今日のように露光を変えて複数セットで撮るときも、いつもなら前チェック段階で状態の良い方だけを処理するのですが、今日は甲乙つけがたかったので両方を使うことに。
赤道儀で追尾するとこういうことが楽にできますね。
コンポジット枚数がたっぷりあるので、いつもやらないところまで強調処理してみました。
200326ls93as
すると出てきたんですねえ、3時と5時方向にもプロミネンスが。
通常処理でも目を凝らしてみると薄々のがあるのが分かります。
画像処理に関しては、多いことは良いことだ。

2020年3月25日 (水)

PCカメラで撮ってみたM64

今年の春の銀河祭りはPCカメラがメインでの参加です。
愛称「黒眼銀河」、でもIMEの漢字変換では「くろめ」は「黒目」の方しかありません。
「こくがん」や「くろがん」、「こくめ」でも試してみましたが、候補にありません。
「くろめ=黒眼」が認知されることはなさそう。
M64_200317x40s
32秒、40枚のコンポジットではまだまだ不足でした。
今回カラー化も出来たし、徐々に良くなってきていると手ごたえを感じています。

今日の太陽 2020/3/25

無風快晴日向ぼっこ最適。
200325b28s
黒点は本日も留守をいたしております。
200325ls45s
望遠鏡を覗いた時は時方向の小さなものしか目に付きませんでした。
画像処理すると3時と5時方向に薄っすらと出ているのが分かり少々強調しました。
そこそこ大きいけれど淡いプロミネンスです。

2020年3月24日 (火)

今日の太陽 2020/3/24

雲の多い晴れ。
まとまった青空の隙間を待って玄関側にて観望と撮影。
200324b27s
有りません・・・いまさら言うまでもありませんが、アレのことです(笑)。
200324ls28s
3時方向にアレがありますが、雲が気になってゆっくり観望できず、あまり目立った印象はありません。

M51 PCカメラで撮ってみた

最近はCAPRI-80EDとASI224MCで銀河を撮っています。
Gain設定、露光時間、撮影枚数などまだ手探り状態ですが、少しずつ好感触を得ています。
画像がモノクロになってしまう件は、みゃお@ほんのり光芒さんのアドバイスをいただき、解決する事が出来ました。
ただ、一度仕上げている画像については、これまで同様元画像を廃棄してしまっているので、あらためてカラー化できません。
いつでも再処理できるよう撮影元画像を残している方は多いのかもしれませんが、私の場合露光時間が短い、撮影枚数が少ない、などから再処理や再利用の機会がほぼないと判断し、完成画像だけ残し元画像は廃棄しています。
これは再活用したくなるような元画像が撮れていないことの反面、ハードディスクの容量節約のためでもあります。
 
またしても前置きが長くなってしまいました(苦笑)。
りょうけん座の子持ち銀河M51です。
M51_200316x42s
今月上旬にMAK127SPとKissX7i(改)で撮ったばかりですが、機材を変えてまた撮ってしまいました。

2020年3月23日 (月)

今日の太陽 2020/3/23

早朝は水蒸気の多そうな白っぽい空でしたが、徐々に晴れ渡ってきました。
風が強く吹くときがありシンチレーションが悪く、太陽の縁がゆらゆらでこぼこしています。
200323b39
黒点は今日も見当たりません。
200323ls63
3時、5時、11時方向に目立つプロミネンスが出ています。
南北の極に近いところに、ごく小さなダークフィラメントも出ている様子。

マルカリアンの鎖

春の銀河祭りに戻ってきました。
おとめ座からかみのけ座の銀河、個別に撮ったことはありましたが、マルカリアン・チェーンとして撮ったのはこれが初めてでした。
_200317x28
撮影枚数を30枚に設定していました。
3月16日に筒を向けたときにはすでに時遅く、13枚目には隣家の壁の影が写りこみ。
翌日も晴れだったので早めに撮影始めたんですが、この日は透明度がもうひとつ。
おまけに途中で薄雲が通過したらしく、コントラストのない白っぽい画像を量産。
この日の画像から16枚を救済し、前日の12枚と合わせて28枚をコンポジット。
撮影日の違う画像をミックスしたのは初めての体験です。
_200317x28_20200323081301
他にも「それらしい」ものはいくつかありますが、自信をもって確定には至らず、です。

2020年3月22日 (日)

PCカメラで球状星団を撮ってみた

朝方には薄雲が全天を覆うような状況でしたが、時間の経過とともに雲が厚みを増し、昼前にはすっかり曇ってしまいました。
さて、主砲CAPRI-80EDとPCカメラASI224MCのコンビが系外銀河の撮影にも有効だとわかりましたが、出てきたPng画像がモノクロ状になってしまうという事態はまだ自力では解決できていません。
ただ、昨日の夜遊びで撮った画像では、デフォルトのPng画像ではなくFits画像で出力すれば、ステライメージでベイヤーRGB変換してカラー化できることが分かり、この件はひとまず決着。
 
今日は3/16から17にかけて撮った球状星団について、どういう設定での撮影・画像処理で自己満足が得られるか、例によって浅い考察で探ってみました(笑)。
対象は北天で一番明るいM13
M13_2sa
設定はGain400のまま、2秒露光で40枚撮影・コンポジットの上、ステライメージのフィルターからスターエンハンスで明るい星をより強調。
M13_4sa
同じく4秒露光で同じ処理。
M13_8sa
8秒露光で同じ処理。
M13_16sa
16秒露光でとうとう中心部が飽和。
M13__200317_248sx120
飽和した16秒も含めた全露光分をコンポジットしてみましたがもうひとつ納得できず、2~8秒分だけでコンポジットしスターエンハンスは使わず、大人しく仕上げたのが上の画像です。
印象としては8秒露光だけでおとなしく仕上げた場合と変わらないようです。
ただ、40枚と120枚のコンポジットの違いによる背景の滑らかさには違いはあると思いますが。
よって、球状星団は飽和手前の露光時間を探ったうえで、最低40枚、出来れば80枚程度をコンポジットすれば、自己満足が得られると結論(笑)。

2020年3月21日 (土)

今日の太陽 2020/3/21

昨夜から快晴が続いています。
200321b31
黒点は・・・今日も見当たらず。
200321ls44
昨日と変わらず、5時方向に小さなプロミネンス。
昨日と変わらず、11時方向に薄いプロミネンス。
こう変わり映えしないと書くことが無くなってしまいます。

2020年3月20日 (金)

今日の太陽 2020/3/20

雲が少なくなった午後に玄関下での撮影になりました。
200320b31
黒点は有りません。
200320ls28
5時方向に小さなプロミネンス、11時方向に淡いプロミネンスが見えます。

おおぐま座の回転花火をPCカメラで撮りました

春の夜空の定番メニューのひとつM101ですね。
M101__200317x56
CAPRI80EDとASI224MCの組合せで写野いっぱいに広がるM101は迫力ものでした。
しかし淡い・・・思い切って60秒露光で60枚撮影。
うち4枚は星が米粒状に伸びていたので没に。
10秒や15秒では目立たなかったカブリが激しく目につくようになりました。
あれこれ補正をやり直してみましたが、私の手には負えませんでした。
なので正方形にトリミング・・・まだ左下隅にカブリの名残が残ってます(苦笑)。
裏庭からではGain400で60秒露光が限界かな。
まあ楽してここまで写れば自己満足、ですが(笑)。
 
気になるのはASI224MCはカラー用なのに、出てきた画像はモノクロ状態という事です。
撮影にはSharpCapを使っていますが露光1秒までは動画(AVI)、それを超えるとPNG画像として記録保存されるようデフォルトされています。
撮影したPNG画像を調べてみるとモノクロ保存ではなく、RGBそれぞれの山が全く同じ形状に重なって記録されています。
最初からオートストレッチを済ませた状態で保存されているようなものですね。
でも彩度を上げても色の変化は起きません。
ほかの対象を撮った画像も同じ状態です。
 
先日試写したM81やM97もモノクロ状態で、みゃおさんからモノクロ撮影?とコメントいただいていました。
その時は気にも留めなかったんですが、なぜでしょう?
もうひとつ前にMAK127SPでM51を撮った時は、ちゃんとカラー画像として処理出来たんですが、試写という事で元画像残してないので検証できません。

2020年3月19日 (木)

白昼の金星

何年か前にもやったことなんですが、今回は前とは機材を変えての白昼の金星撮影です。
Photo_20200319165801
一応自動導入なんですが、白昼ではドットファインダーが使えないので、miniBORG60EDの350mmに32mmアイピースを使って11倍で導入後、CAPRI80EDに交換。
カメラのモニタでは点でも10倍に拡大するとちゃんと半月状に見えます。
_200319
PCカメラに切り替えて2倍バローを入れて動画撮影。
3000枚分を50%スタックで切り出しました。

今日の太陽 2020/3/19

最初にお詫びと訂正・・・昨日アップの「今日の太陽」は日にちを1日勘違いしていました。
タイトルも画像中のデータ日付も3/18に訂正しています。
 
さて・・・きょうは日差しも暖かいすっきりした快晴です。
きょうこそ正真正銘の3月19日(苦笑)。
200319b36
黒点は見えません・・・が、下のHa画像で見ると、北半球11時方向に小さな活動領域が見えます。
ひょっとして私の望遠鏡では捉え切れていない微小黒点が出ているのでしょうか?
200319ls54
5時、11時方向に小さなプロミネンスが見えます。
11時方向の小さな活動領域のすぐそばには、これまた小さなダークフィラメントも。

2020年3月18日 (水)

今日の太陽 2020/3/18

白っぽい青空で透明度が悪そうです。
200318b29
黒点は今日もありません。
200318ls44
5時、11時方向に小さなプロミネンスが出ています。
昨日も晴れている間にと撮影に掛かったのですが、あいにくお天道さまの通り道に飛行機雲がばらけたような薄雲の帯が流れていました。
ダメ元で撮るだけ撮って、画像処理しましたが、何をどうやってもコンポジットがズレまくり。
結局ゴミ箱行きになり骨折り損のくたびれ儲けでした。
 
ここ2夜ばかり夜遊びが続き、体力不足の悠々遊はヘロヘロ状態です。
でも、自己満足レベルの収穫はあったので、ぼちぼち処理してアップしていきます。
乞うご期待・・・無く(笑)。

2020年3月17日 (火)

星座を作る星102 おとめ座ベータ

星座を作る星102回目は、おとめ座β星ザヴィヤヴァ
フラムスティード番号5
距離約36光年
眼視等級3.6
絶対等級3.4
スペクトル型F 薄黄
半径1.7R
質量1.3M
光度3.5L
表面温度約6100k
Photo_20200317010401
おとめ座β星ザヴィヤヴァと聞いてすぐに、どこにあるかわかる人はよほどの星好きかもしれません。
β星とはいえα星スピカに比べ存在感の薄い星ですが、太陽系に比較的近く太陽より半径も質量も大きな恒星です。
また太陽に比べ金属元素の割合が高い星のようです。
Photo_20200317012101   

2020年3月15日 (日)

今日の太陽 2020/3/15 と 試写

朝から快晴。
9時前に撮影開始。
撤収してパソコンにデータ取り込み。
ふと外を見ると雲がいっぱい湧いている!
いつもと逆の状況でした。
200315b37
黒点は見えません。
200315ls50
プロミネンスも目立つようなものは見当たりません。
 
先日の夜、22時頃まで晴れの予報だったので、月の出までの間いくつか気になっていた機材の試写をしてみました。
CAPRI-80ED(500mm/F5.8)とASI224MCの直焦点でM81撮影。
パソコンモニタを見ながら適正露光を探りGain400の15秒で247枚撮影し、良像側から126枚をコンポジット。
腕もうっすら写っていそう。
M81_200313x126
同じくM97をGain500にして10秒露光で200枚撮影し、良像側から80枚をコンポジット。
フクロウの二つの目がかろうじて識別できる程度。
どちらも鏡像反転しているのを修正し忘れてました(苦笑)。
M97_200312x80
一応仕上げてみましたが、撮影時刻が早く空がまだ明るかったこと、途中で薄雲が過ったらしいことなどマイナス要素もあり、コントラストが低くとても満足のいく結果ではありませんが、PCカメラでどの設定でどれぐらいまで写るのか、ある程度の見当はつきました。
というのも数年前同じことを考え、当時使っていたASI120MCで球状星団と銀河を試写したことがあります。
ASI120MCはGainが低く、露光時間を伸ばしていくとどういう訳か5秒を過ぎたあたりから、モニタ上にごみのような小さな黒い粒々が増え、とても使えないと諦めたいきさつがありました。
今回はそんなことは起こらず、明るい惑星状星雲や球状星団などなら使えそうな手ごたえありです。
 
PCカメラでM97を撮った後そのままデジイチに切り替えて、Iso6400に設定しヒストグラムの山が真ん中に来る露光時間を探り、20秒露光で40枚撮影。
今回はノイズを確かめる試写でフラットフレームもダークフレームも撮っていません。
20秒以上にすると飽和してしまうのはやはり空が明るい証拠。
M97_200312x40
改造していない9000DでのIso6400は撮影枚数さえ増やせば使えそうです。
次回は改造KissX7iでIso6400を試してみよう。
Img_1776
Img_1778
我が主砲も徐々に載せるものが変化しております。

2020年3月14日 (土)

星座を作る星101 おとめ座アルファ

久々に星座を作る星です。
101回目は、おとめ座α星スピカ
フラムスティード番号67
距離約262光年
眼視等級0.98 1.3(Aa)、4.5(Ab)
絶対等級-3.5
スペクトル型B 青白
半径7.5R(Aa)、3.7R(Ab)
質量11.4M(Aa)、7.2R(Ab)
光度20,500L(Aa)、2,300L(Ab)
表面温度約25,300k(Aa)、20,900k(Ab)
_200221x21
北斗七星の柄のカーブに沿って伸ばしていくと、うしかい座の1等星アルクトゥールスを経由しておとめ座α星スピカに到達します。
これを春の大曲線と呼びます。
スピカは共にB型の巨星AaとAbが0.12auの距離を置いて、約4日間で公転しあう連星系です。
主星Aaは1.3等級で太陽の約8倍の半径、伴星Abは4.5等級で太陽の約4倍の半径。
この2つの巨星の距離間が太陽-水星間の1/3にも満たないので、互いの潮汐力の影響でラクビーボールのような楕円形になっているようです。
この星系を間近で見ると壮観でしょうね。
 
スピカの語源はギリシャ語の「穂先」に由来し「尖ったもの」の意味も含むため、英語のスパイクとルーツは同じとの事。
日本では乙女の持つ麦の穂からの連想で「麦星」と呼ばれたり、星の色から「真珠星」と呼ばれることもありますが、どちらも和名といえるほどの確かな歴史はなさそうです。
_200220x21

2020年3月13日 (金)

今日の太陽 2020/3/13

白っぽい青空から薄雲の広がる空へ変わってしまいました。
200313b37
黒点は見えません。
200313ls15
3時、5時方向にプロミネンスが見えますが、昨日より規模が小さくなっている様子。
撮り直しのチャンスを待ってみましたが、その機会無し。

2020年3月12日 (木)

今日の太陽 2020/3/12

空の青が気持ちいい快晴です。
隣家の陰から現れるのを待ちかねて機材を出しました。
200312b30
黒点はすっかり消えてなくなっています。
美人薄命でした。
200312ls63
プロミネンスは3時、5時方向に目立つものがあります。
特に3時方向は淡いけれど大きなものなので、思い切っていつもの倍の枚数を撮影しました。
200312ls63b
強調処理してみると、枚数を稼いだ効果でそんなに荒れが目立ちません。
黒点のあったところはまだ活発な様子。

2020年3月11日 (水)

MAK127SPで子持ち銀河を撮ってみた

明るい筒が欲しい、長い筒が欲しい、高感度カメラが欲しい・・・。
欲しい欲しい病に罹っても無い袖は振れないという事で、とりあえず手持ちの機材を活用できないか考えてみることに。
観望会で使う目的で買ったSky-WatcherのMAK127SP。
その後PCカメラで月や木星、土星の拡大撮影にも使うようになりましたが、今回それを視直径の小さな系外銀河や星団の直焦点撮影にも使えないか試してみることにしました。
それというのも我が家の主砲CAPRI-80EDは焦点距離560mm。直焦点ではM31やM45など一部の対象を除いて、豆粒より小さくしか写りません。手元の2倍バローレンズで焦点距離を伸ばせばF値がF14と暗くなります。それならいっそ口径127mm、焦点距離1500mm、F12のMAK127SPが使い物になるか試すのもいいかなと。
CAPRI-80EDに親亀子亀方式で固定しているオートガイドセットを、MAK127SPでも使えるようにするため、中華製の安いアルカスイス互換アリ溝アリ型セットを2セット購入し交換式に改造。購入したままほとんど使っていなかったマルチプレートに、MAK127SPとオートガイドセットを並列で載せ、準備が整ったところで快晴の3月6日の夜に試写を決行。
当日は月齢12手前の明るい月が夜空を照らす「満月期」の悪条件ですが、思い立ったら待てない性分なので、「どうせ住宅街の中での撮影、空が明るいのは宿命」と開き直りです(笑)。
_200306
試写の対象にしたのは、りょうけん座の子持ち銀河M51です。8等級の明るい銀河で見栄えもよいので、これまでも何度かCAPRI-80EDで撮っている対象です。
M51x12170402
撮影場所の裏庭は空が狭く、最長でも2時間までの総露出時間しか取れません。いつも安全を見込んで1対象60分以内で収めるようにしています。MAK127SPはF値も暗いのでISO1600、露光120秒として撮影開始。
M51
これ↑を30枚撮影してRAW現像、コンポジットして得られたのがこれ↓
M51__200307x30
8等級より明るい対象に限れば使えそうに思います(あくまで自分に甘い自己満足レベルとして)。
この夜はもうひとつ、M97フクロウ星雲にも筒を向けてみましたが、こちらは12等級のため厳しい結果です。
M97__200307x36
考えようによっては、ここまで写って儲けものかも(笑)。
ダークフレームは撮りましたがフラットフレームは撮らずソフト上で補正しています。撮る前から露光不足は想定していましたが、今回ノイズまみれは避けたいのでこの設定でした。しかし例えばISO3200、露光90秒×40枚=60分という選択もあるかもしれません。ISO1600に換算すると180秒×20枚なのでノイズが気になりますが、露光自体は5割増しになります・・・あまり変わらんか(苦笑)。
高感度域が高く設定できる最近のカメラなら、ISO6400程度でもノイズを気にせず撮れるのかな。誰かそんなカメラ貸してくださ~い。

2020年3月10日 (火)

春の夜の3態

今日は雨。
毎日コロコロ天気が変わります。
テレビを付ければ新型コロナウイルス感染関係のニュースばかり。
おかげで2月に計画していたJR大回りの旅・和歌山編は自粛。
春休みに計画していた青春18切符の旅・鹿児島編も、この状態では断念することになるでしょう。
なにせ心臓に持病を持っている高齢者?ですから、万一の感染が怖い。
 
行動が制限され天気も悪いとなれば、ストレスの影響でふつふつと湧いてくるのが物欲ポチリ病。
新型コロナウイルス感染も怖いがオケラで罹る物欲ポチリ病も怖い。
・・・なんて愚痴っていてもしようがないのでブログを更新します(苦笑)。
2月に撮った銀河星団星雲関連もいよいよ底払いです。
 
NGC2683 やまねこ座の系外銀河です。
エッジオン銀河ですが560mmではやはり小さい。
Ngc2683__200221x21
NGC2395とsh2-274 ふたご座の散開星団と惑星状星雲です。
Ngc2395sh2274__200221x20
Ngc2395sh2274
sh2-274はメデューサ星雲の別名を持った惑星状星雲です。
以前にも撮ったことがありますが、せっかくのツーショットなのに目立ちません。
あ~明るい筒が欲しい!
あ~長い筒が欲しい!
あ~高感度に耐えるカメラが欲しい!
あ~まず資金が欲しい!

2020年3月 9日 (月)

今日の太陽 2020/3/9 出た!

朝霧が出て透明度が悪く昼までに撮れるのかとの思いは杞憂に終わり、10時前に裏庭にて撮影。
200309b38
待ちに待った黒点が出ました。
念のため国立天文台のHPで確認・・・6日以来更新されてない!
SOHOのHPで確認、9日の画像で黒点ありました。
かひちやうさんのHPも確認・・・私より7分前に黒点撮影してはりました(笑)。
200309ls35
黒点のところに活発な活動領域が見えます。
3時、11時方向にプロミネンスがあります。

2020年3月 8日 (日)

しし座の系外銀河(プチ)オンパレード

昨夜から雨が降り続く鬱陶しい天気です。
こんな日はパーッと行きましょうか(笑)。
 
NGC2903
Ngc2903__200221x20
Ngc2903_
 
NGC3521
Ngc3521__200220x21
 
M65 M66 NGC3628
M65_66__200220x21
M65_66__
春の(プチ)銀河祭りでした。
少しはうっとうしい春雨を吹き飛ばせたかなぁ(笑)。

2020年3月 7日 (土)

今日の太陽 2020/3/7

昨夜夜遊びしたこともあり。今朝はいつもより遅くの起床。
朝刊を取りに玄関を出ると、白っぽい青空に撮り心をくすぐるような雲が流れています。
急いでカメラを取りに戻り、電線を避けて玄関下へ移動。
Img_1677
Img_1679
Img_1682
雲だけでは芸が無いようで家の屋根をアクセントに入れてみましたが、少なくとも3枚目の屋根は無用でした(苦笑)。
さて、太陽の方はこの薄雲の帯が黄道に沿って流れていくので、しばらくは影響が避けられそうもなく、裏庭のタイムリミット前に撮影敢行。
200307b36
黒点は見当たりません。
200307ls31
200307ls31b
プロミネンスは主に西側によく出ています。

2020年3月 6日 (金)

今日の太陽 2020/3/6

本日2度目の更新。
200306b32
黒点は有りません。
200306ls32
3時、8時方向にプロミネンスが見えます。
特に3時方向は淡いけれどたくさん出ています。
200306ls32b
太陽を撮影するとき、単焦点レンズの前にアダプタを介してLV接眼鏡を取付ける、リレーレンズ方式で撮っています。
この方法にたどり着くまで、いろいろ試してこれがベターという感触を得、以来ずっと続けています。
ただ、白色光を撮るミニボーグ60EDは焦点距離350mm、対するHα光を撮るLS60THaは500mmなので、同じアイピースを使うと撮像に大きな差が出来てしまいます。
なので350mmにはLV12、500mmにはLV18を付けて、倍率約28~29倍の範囲内に揃えるよう収めています。
ただ、いちいち付け替えるのが面倒というか、晴れ間の少ないとき、短時間で撮影する必要に迫られたとき、これが煩わしい。
そこで以前には、観望会用に使っているセレロンのズームアイピースには接眼側にTねじがあるので、Tリングアダプタを取付け拡大撮影を試してみたことがありました。
しかし単焦点レンズを介さないぶん光の通過するレンズ枚数が減り、光量ロスは低減されるはずとの目論見が外れ、適正露光を得るためには却ってシャッター速度を落とさねばならず。
さらに得られる撮像も甘いような気がしました。
これはズームアイピースのレンズ構成が災いしているのかも、と無い知恵を巡らせて笠井の拡大撮影用アイピースを入手することに。
SV32/52°というこのアイピースも接眼側にTねじがあり、Tアダプターを介して直接カメラとドッキングでき、さらに接眼レンズとカメラ受光部との距離がスライド可変できるので、撮像の拡大率が変更できる・・・と謳ってあります。
昨日届いたので早速今日試してみました。
結果は・・・今日の撮影データを見て頂ければ一目瞭然・・・使える代物ではなく、今までの構成に戻して撮り直し。
SV32は、約30mmほど繰り出して可変できる仕組みにはなっていますが、実際にはピントが合う範囲での可変は10mm弱。
とてもこの1本で両方の望遠鏡に併用とはいかず、ほかの用途に使うことを考えますが、無駄な買い物をしたようでガッカリ。

NGC3184 おおぐま座の銀河 & NGC3344 しし座の銀河

2月20日から21日にいくつか撮った中から、フェイスオン銀河を2点。
 
NGC3184
Ngc3184_
Ngc3184__200221x21
Ngc3184__200221x21_20200306103801
NGC3179の付録つきです。
 
NGC3344
Ngc3344_
Ngc3344__200221x18
こっちにもオマケが付いているはずと探したのですが、特定には至りませんでした。
 
いずれも560mm直焦点では「ちょくしょう!」と言いたくなるような小ささですが、フェイスオンの特徴だけは捉えられたかと。

2020年3月 5日 (木)

今日の太陽 2020/3/5

晴れたかと思えば急に降り出し、霰が激しい音を立てたかと思ったら急に強い日差しが。
くるくる変わる空模様に振り回されつつ、ようやく撮影出来て撤収した途端また通り雨。
危ないところでした。
200305b30
黒点は見当たりません。
200305ls30
薄雲は避けたつもりですが、透明度が良くありません。
3時方向に淡いプロミネンスが出ているようです。
7時方向には小さいがはっきりしたプロミネンスがあります。

2020年3月 4日 (水)

春の銀河祭り参戦? M81 & M82

春といえば恒例の花粉祭り、続いて黄砂祭りが定番ですが、この厄介な祭りに今年は新型コロナウイルス祭りまで加わって、私たちのやっている観望会も3月開催分が中止になってしまいました。
しかし、元気な星屋さんの活躍によって、今年もうれしい銀河祭りが各地のブログでにぎわっています。
その末席に加えてもらおうと、ささやかながらいくつかの銀河を撮っております。
M81_82__200220x21
春の銀河祭りのオープニングを飾るにふさわしいのは、やはりこのペアではないかと。
M81_82__200220x21_20200304090101
ギリギリのところにNGC3077も顔を出してくれました(笑)。

2020年3月 3日 (火)

今日の太陽 2020/3/2 と 2020/3/3

昨日アップし損ねたので、2日分の太陽画像です。
 
昨日は裏庭で午前中にAZ-GTiで撮影。
200302b34
黒点見えません。
200302ls36
2時、5時方向にプロミネンスあり。
 
今日の撮影は青空が広がった午後になって玄関先にて撮影。
200303b28
案の定電線の影に引っかかってしまいましたが黒点は引っ掛からず。
200303ls28
2時方向に多数の小さなプロミネンスあり。
3時、8時方向にも見えます。
今日は風の影響は無いものの、いくら頑張ってもピントの山がつかめず、甘い画像になってしまいました。

プチ地味天祭り M44とM67

晴れの予報だったんだけど、晴れていたのは朝のひと時だけ。
曇りや雨の予報はよく当たるのに、なんで晴れはよく外れるんだろ?
 
星座を作る星が100回目を迎えひと区切りついたので、この間に撮り溜めて未処理だったものをぼちぼちと。
かに座の2つの散開星団です。
M44プレセぺですが、露光設定を間違えて60秒で撮ってました。
普通ならごみ箱行きなのでしょうが、もったいない精神での救済措置です。
M44_200204x21_20200303111701
M67です。M44の失敗を繰り返さないよう、念入りに確かめて撮りましたよ。
M67__200220x21
M67の星団部分をトリミング。
見かけのサイズを同じにしてみたらM44が負けてますね。
M67

2020年3月 2日 (月)

星座を作る星100 こぐま座アルファ

パンパカパ~ン! とうとう到達しました100回目(笑)。
星座を作る星100回目は、こぐま座α星ポラリス
フラムスティード番号1
距離約432光年
眼視等級2
絶対等級-3.6
スペクトル型F 薄黄
半径45R
質量6M
光度2,500L
表面温度約6,000k
_200204x21_20200302103801
現在北極星と言われているこぐま座α星ポラリスは、F型巨星または超巨星とみなされる主星Aと、同じくF型の主系列星B(視等級8.2)からなる2重星ですが、実際には主星Aに非常に近いところ(約17au)に矮星Abが発見されていて、3重連星という事になります。
AとBは約2400au離れていて中口径の望遠鏡なら分離して見えるそうですが、2等星と8等星がかなり接近して見えるのであれば、空の条件が良くなければ主星の光芒に隠れて見にくそう。
ちなみに私はまだ連星として見たことがありません。
 
1年中北の空に見えている北極星は、夜空の道しるべとして知られた存在であり、天体写真を趣味とする星屋さんにとっても欠かせない目印です。
にもかかわらず、いったいどれだけの星屋さんがポラリスに望遠鏡の筒を向けることでしょうね。
そうそう、天体ぐるぐる・星の日周運動を撮る場合はレンズを向けますけど(苦笑)。
 
ところで、単に北極星という場合必ずしもこぐま座α星ポラリスを指すわけではありません。
現在の北極星は・・・と呼ばなければ正確ではないという事ですね。
極軸と歳差のコマ振り運動の関係で、約2万5500年周期で天の北極に最も近い恒星が変わっていくことになります。
約1万4000年前には、こと座α星ベガが北極星であり、約8200年後には、はくちょう座α星デネブが、さらにその3300年後には一巡りしたベガが北極星の座に戻るという次第。
まさに歴史は繰り返す・・・か。
せめてデネブが北極星になるまで、人類が自殺行為で滅びていませんように。

2020年3月 1日 (日)

本日2度目は 今日の太陽 2020/3/1

3月になりましたが、相変わらずの空模様です。
_200301_1
空の一番高いところは北から南に向かって雲がゆっくり流れていきます。
その下の雲は東から西へ。
一番低いところを流れる雲は、急速に西から東に流れ去っていきます。
いったいいつになったら雲が切れるのやら。
時間つぶしに雲を眺めていたら、太陽の西の雲に彩雲が見えました。
_200301
ズームレンズじゃないので、真ん中をトリミングすると、
_200301_2
雲の切れるのを待ちかねて撮影開始。
200301b26
下側が暗いのは電線による減光です。
電線減光はあっても黒点は有りません。
200301ls29
5時方向に薄いプロミネンスが見えましたが、薄いと見えたのは薄雲のフィルターのせいかもしれません。

星座を作る星99 こじし座46番星

お天道さまが撮れそうで撮れない日々が続いています。
第一には雲の隙間が小さいこと、第二には腰痛・・・だいぶ良くなりましたが。
 
さて、89回目でこじし座βを取り上げた時、こじし座にはα星が無い事、こじし座で一番明るい星が46番星であると書き、いずれ番外で取り上げたいとしました。
今回99回目に何を持ってくるか迷い、こじし座β星から10回目という事で46番星を持ってくることにしました。
前置きが長くなりましたが、星座を作る星99回目は、こじし座46番星プラエキプア・α星になり損ねた星です。
フラムスティード番号46
距離約98光年
眼視等級3.8
絶対等級1.3
スペクトル型K 橙
46_200220x21
こじし座46番星プラエキプアはこじしのお尻側の端の星です。
質量、半径など主な数値データは見つけられませんでした。
それにしても固有名を付けられながら、なぜバイエル符号が付けられなかったのでしょう。
恒星カタログを出版する際、付け忘れたという説もあるようですが、本当のところは謎のままです。
46_200220x21_20200301104001
Photo_20200301104001
さていよいよ次が100回目。
何をアップするかはもう決めていますよ。

« 2020年2月 | トップページ | 2020年4月 »