星座を作る星90 しし座アルファ
星座を作る星90回目は、しし座α星レグルス
フラムスティード番号32
距離約78光年
眼視等級1.4
絶対等級-0.5
スペクトル型B 青白
半径4.3R
質量3.8M
光度360L
表面温度約10,000~15,000k

しし座α星レグルスは春の星座では一番最初に昇ってくる1等星です。
また、1等星に分類される21個の中では最も暗い1等星でもあります。
と、ここまでは星好きならよくご存じのこと。
レグルスは4重星で、主星AはB型主系列星から準巨星への進行過程で、自転速度が約317km/秒と猛烈に早く(太陽の自転速度は約2km/秒)、そのため極半径に比べ赤道半径が約1.3倍に膨らんだ扁平な姿をしているといいます。
このため極の温度が約15,000kに対し、赤道は約10,000kしかありません。
主星Aから約0.35au(水星の軌道よりも内側)のところを、太陽の約30%の質量を持つ白色矮星が約40日で回っています。
もう一方の連星系は太陽より小さく暗いK型主列系星と赤色矮星が、約100auの距離を隔てて約880年以上かけて互いの周りを回っており、α星A連星系とK型連星系は少なくとも4,200au離れて、125,000年以上かけて回っているようです。
想像好きにとってこんな数字が並ぶと、ゾクゾクしながらその光景を思い浮かべてしまいます(笑)。
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