星座を作る星93 おおぐま座アルファ
星座を作る星93回目は、おおぐま座α星ドゥーベ
フラムスティード番号50
距離約124光年
眼視等級1.8
絶対等級-1.1
スペクトル型F 薄黄
半径30R
光度300L

おおぐま座というより北斗七星でおなじみのα星ドゥーベ。
F型巨星AとA型主列系星Bが約23au(太陽系でいえば天王星より外側)離れたところを約44年で周回している連星系。
さらにそこから約9200au離れたところにも連星系の伴星があり、合計4重連星という事になります。
馴染みの星の割にデータが乏しいので、他にもあたってみたところ、ネットのコトバンクのブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説というところに「96光年離れたところに10.9等の伴星がある」の表記をみつけました。
いくら何でも96光年も離れた伴星というのは無理があるでしょう。
世界に冠たるブリタニカがこんな間違いを犯すとは考えにくいので、天文に疎い人が誤訳したのではないかと。
それはともかく、この画像にも系外銀河を見つけましたよ(笑)。

他にも疑わしいものはあるのですが、周辺の像の劣化やノイズから自信を持っての特定には至りませんでした。
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カタログ値に間違いが無ければ、C系連星系はドゥーベから5時方向すぐの所に青っぽく写ってる7等星の星ですね。A系B系は近すぎて、並みの望遠鏡では分離しないです。
NGC3435、NGC3543、PGC33850、PGC33995なども写っているみたいですよ。
投稿: みゃお@ほんのり光房 | 2020年2月23日 (日) 17時30分
みゃおさん、こんばんは
連続でコメント、ありがとうございます。
ステラナビゲータの星図と見比べて位置を確かめ、誠文堂新光社「NGC・IC天体写真総カタログ」で形状と周りの恒星との位置関係から特定するようにしています。
NGC3435、NGC3543も縮小前の元画像でほぼ特定はしたのですが、今ひとつ確信がもてず書き込みを見送った次第。
PGCカタログについては手元に資料がないので何とも・・・(苦笑)。
投稿: 悠々遊 | 2020年2月23日 (日) 19時55分