沖縄の民意を尊重せよ 米軍基地がひとつ減って何が悪い
辺野古の米軍基地建設をめぐる住民投票で、県民の反対の意思が示された。
しかし投票率が52%程度だったことを根拠に、反対が県民の総意であることに疑問符をつける論調も一部マスコミにあるようだ。だとしたら選挙で30%や40%台の投票率で当選した議員は民意を反映していないから、議員当選を認めないということだろうか。1票の格差を問うて選挙無効を訴える裁判はあっても、低投票率を根拠に選挙の無効を訴えた裁判は聞いたことがない。これは二重基準ではないのか。
安倍政権は丁寧な説明をすると言いながら、普天間の代わりが何故辺野古なのか、なぜ沖縄でなければならないのか一切説明をしてきていない。普天間の危険を早期に無くすためと論点をすり替えているにすぎない。
私たち日本人の多くは子供のころから「自分がされて嫌なことは他人にもしない」と教えられてきたと思う。普天間の代わりを沖縄県外の日本に造ると言ったらほとんどの国民は反対というだろう。沖縄だったら何故いいのか。これはいじめの構図と一緒だ。
日本人みんながいらないというなら、沖縄の米軍基地がひとつ減ってもいいではないか。国防力が落ちるというなら、治外法権の米軍基地ではなく日本の法律が及ぶ自衛隊の基地にしてもいいではないか。高い用心棒代を払いながら好き勝手されるのをみんな望んでいないだろう。
米国の言いなりで自国民の悲鳴に知らんぷりを決め込む安倍政権は日本の政府なのか。それとも実は日本は独立を果たしていないという密約でもあるのだろうか。