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2009年6月 6日 (土)

足利事件で

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 裁判員制度スタート直後の足利事件の再審無罪確実のニュース。改めて人が人を裁くことの難しさを世間に突きつけた格好です。この事件でのせめてもの救いは、確定判決が死刑ではなく無期懲役だったこと。もし死刑判決が出て、しかも執行されていたら・・・。また、今回東京高裁が先の確定判決にとらわれず、DNA再鑑定を行ったことです。再審請求を門前払いした宇都宮地裁と同じ判断を繰り返していたら・・・。
 国民の7割近くが死刑制度を容認しているとされていますが、その根拠は何でしょうか。捜査の専門家と法律の専門家が判断を下したのだから間違いない、と本気で信じているのでしょうか。被害者に同情する余り、そして自分が被害者になった場合を想像して、極刑は必要と信じているのでしょうか。ある日突然自分や自分の家族が、身に覚えの無いことで犯罪者にされてしまうということは考えないのでしょうか。
 足利事件では、最高裁で争っているとき、弁護団が大学病院に独自に最新のDNA鑑定を依頼したそうです。そのときの大学側の反応は、警察の科捜研が鑑定したものを何でいまさら再鑑定する必要があるのか、というものだったそうです。科捜研の鑑定から10年も経ち、技術が格段に進歩しているなら、本物の科学者なら、最新の技術で検証してみたいという好奇心を持って当然なのに。
 このときの鑑定では科捜研の鑑定とは違う結果が出ましたが、最高裁はこれを認めず無期懲役が確定しています。
 科学者も、法律の専門家も、思い込みに囚われ、自らの目と手で検証しようとする姿勢が無ければ、私たち素人となんら変わりありません。むしろ専門家や権威といった衣をまとっているだけに余計始末が悪いといえるでしょう。
 他の刑罰と違い、死刑はいったん執行されてしまえば、後で事実が変わっても取り返しがつきません。(無期懲役も含めて)有期刑が犯罪者の更生を期待しての拘束罰で、死刑は犯罪者の更生を期待しない罰とするなら、死刑に代わる終身刑ではなぜいけないのでしょうか。
 私はこれまでも死刑制度には反対を表明してきましたが、今回のような冤罪事件が後を絶たず、また昨今よくある、死刑になることを望んで殺人を犯す事犯が出てくると、死刑という罰が無意味で、かつ極めて危ういと強く感じてしまいます。

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コメント

私も、原則として死刑には反対です。世論調査すれば死刑賛成派が多いでしょう。
でも、それは感情的に死刑に賛成している人がほとんどではないでしょうか。
免罪ならが取り返しがつかないことは、いうまでもないですが、土浦事件の金川や、池田小学校事件の宅間のごとき、死刑を望むやつを死刑にして、刑罰として効果があるでしょうか。
国の余計な手間と、税金を使って、自殺の手伝いをしているだけです。なぜ、血税を使って自殺の手伝いをしなくていけないのか。
そういう意味からも、終身刑の導入を望みます。

身近な所にも死刑を容認する人はたくさんいます。「死刑判決が出たら、さっさと処刑すべき。税金を使って生かしておくなんて税金の無駄使い」などと真剣にのたまう御仁さえ。
刑務所の維持・管理費・人件費を考えれば、無為徒食の死刑囚は即処分すべし、となるのでしょう。
終身刑を採用し、彼らには高い塀の内側で、国の定める最低賃金ラインで、自分の生活費はもちろん、家賃(刑務所維持諸経費)なども、しっかり残業してでも稼いでもらうというのが筋だと、私は思っています。

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